かむがふ Log

ソフト指しについて思うこと

「”かむがふ”は、ソフト指しについてこども達に教育されていらっしゃるんですか?」 「こどもに、将棋ウォーズの棋神は良くて、ソフト指しはダメだということが、わかるのでしょうか?」 ※ソフト指し=AIの力を借りて対局すること 最近、会話やメールでやり取りする中で、立て続けにこのような質問を受け、回答に困ってしまいました。恥ずかしながら、ソフト指しはモラルの問題で、守って当然のこととして捉えて、これまで […]

誠実さ

2021年も残すところあと1か月になりました。年が明けるとこの教室は4周年を迎えます。 お蔭様で、日本全国からだけでなく、最近は海外からも、将棋が上手になりたいという思いを持ったたくさんの子にご参加いただき、毎週のように受講生の保護者の方から道場や研修会での昇段昇級、大会での優勝や入賞の報告を受けるようになりました。本当にありがたく、うれしく思っています。 そんな今だからこそ、しっかりお伝えしてお […]

遊び心

先週末は、「テーブルマークこども大会」の東京大会でした。ご参加の皆さま、大変お疲れさまでした。 その低学年の部、高学年の部の決勝戦2局が終わった後、「将棋日本シリーズJTプロ公式戦」の決勝戦、豊島将之JT杯覇者 対 藤井聡太竜王の対局が行われました。 現代の頂上決戦を生で観て、様々なことを学びましたが、その中で最も強く感じた”遊び心”について書きたいと思います。 決勝戦は、角換わりの最新形の1つに […]

塾の先生との会話から

昨日、息子(小4)が通う塾の室長さんと1時間ほどお話しする機会がありました。 「(4年生の時点での結果は参考にしかならないと考えており…) 最終的に伸びる子が備えている力は何ですか?」 この教室を運営していていつも考えている話をぶつけてみたところ、将棋にも関連しそうな答えが返ってきたのでシェアしたいと思います。 1. 基本となるのは国語力 国語、算数、理科、社会、どの教科も言葉で理解するので、国語 […]

戦法分類法4

戦法分類法シリーズの第4弾。 今回は「戦法の難易度を決める要素」について書きたいと思います。 初めに、戦法の難易度を把握する重要性をご説明します。 上達のためには、勝因や敗因、上手くいった箇所や改善すべき箇所を自分の頭で整理する、 仮説検証のサイクルを回して、次の対局に活かす必要があります。そのためには、難しすぎず自分の頭で理解できる戦法や指し方を選択するのがポイントです。しかし、今たまに見かける […]

戦法分類法3

戦法分類法シリーズの第3弾。今回はこれまで紹介した2つの考え方 (1) 玉と飛の位置関係で戦う場所が決まる -縦の将棋 -横の将棋 -空中戦 (2) 角の使い方で戦いの流れの速さが決まる -角道オープン 対 角道オープン -角道オープン 対 角道クローズ -角道クローズ 対 角道クローズ -角交換 を掛け合わせて(3×4=12のマトリクス)、こどもの対局で出現可能性が高い戦法の特性や指し方のポイン […]

戦法分類法2

前回から始まった戦法分類法シリーズ、2回目の今回は「角の使い方で戦いの流れの速さが決まる」についてです。 将棋を始めたばかりの初心者の時、入門書や将棋の先生から、 「角を使うために、角道を開けよう。角は飛と並んで攻めの主役だから、必ず働かせよう。」 と習ったはずです。ここで言う、角道を開けるとは、角の右斜め前の歩を一つ突いて、角の利きを通すことを言います。そして、角道を開けた後の角の使い方は3つあ […]

戦法分類法1

前回のブログで、自身が指したい将棋と戦法や指し方の特性を一致させよう!と書いたところ、「それぞれの戦法にどのような特性があるのか、将棋を知らない親にもわかるよう図式化(見える化)してほしい」という依頼をいただいたので、今週から何回かに分けて書きたいと思います。初回は「玉と飛の位置関係で戦う場所が決まる」です。 将棋の戦法は、玉と飛の位置関係で大きく3つに分類でき、それぞれ戦う場所が異なります。(厳 […]

意味で捉える重要性

仕事柄、受講生の棋譜を見る機会があります。オンライン勉強会は、受講生の棋譜をベースに隔週で開催していますし、オンライン対局や棋譜解析の際に、棋譜を拝見する機会がたくさんあります。 今回は、棋譜を見て感じたことがありましたのでブログに書きたいと思います。 将棋を指す上で、絶対に押さえなければいけないポイントの1つは、自身が指したい将棋と戦法や指し方の特性を一致させることです。 わかりやすい例として、 […]

家庭での会話

先週末は、倉敷王将戦やJ:COM杯中国大会などたくさんの大会が開催されました。参加された皆さん大変お疲れさまでした。緊急事態宣言が解除され、いよいよリアル大会のシーズン到来です! 大会が終わった後に絶対にやっていただきたいのは振り返りです。これまで、棋譜を残して振り返ろう!という話は、このブログでたくさんしてきたので今回は別の視点で書きたいと思います。 この教室を4年弱続けてたくさんの親子を見て、 […]