形勢判断していますか?
①「勢いよく攻めれば勝てるから、駒の損得はあまり気にしていない。」 ②「AIが51手目は▲3五歩だと言っていた。」 ③「50手目の△2一銀では△2三銀の方が良かった。54手目の△3五角では△7五飛とすべきだった。68手目の△4八金は急ぎすぎ、△3二金と受けるべきだった。」 これは、オンライン勉強会やオンライン対局、リアル教室を通しての“有段者”の受講生親子との最近のやり取りです。まず3つの事象を整 […]
①「勢いよく攻めれば勝てるから、駒の損得はあまり気にしていない。」 ②「AIが51手目は▲3五歩だと言っていた。」 ③「50手目の△2一銀では△2三銀の方が良かった。54手目の△3五角では△7五飛とすべきだった。68手目の△4八金は急ぎすぎ、△3二金と受けるべきだった。」 これは、オンライン勉強会やオンライン対局、リアル教室を通しての“有段者”の受講生親子との最近のやり取りです。まず3つの事象を整 […]
名著「四間飛車を指しこなす本1,2」の”まえがき”に、対急戦:相手の力を利用して投げる(カウンター)対持久戦:自分から技をかける(先攻)が基本的な戦い方だという記載があります。なぜその戦い方が良いのか?理由を答えなさい。 中学受験のシーズン真っ只中。ある私立中学校の問題に刺激を受けて、私自身で一問作ってみました。今回のブログでは、その解答例を書きます。 ※初めにお断りしておくと、このような問題に1 […]
将棋は相手の玉を先に取れば勝ちのゲームで、その目的を達成するために、”攻め”と”受け”の2つの戦い方があります。 “攻め”と”受け”に優劣はないが私の将棋観ですが、こどもにとって”攻め”の方が理解しやすく好きな子が多いため、この教室で取り上げるのは”攻め”の比重がどうしても高くなりがちです。しかし、もちろん”受け”が好きで強みを発揮する子も一定数います。 そこで今回は、受けの基本的な考え方について […]
今日の王座戦の羽生善治九段ー藤井猛九段戦、現代の金無双急戦の中に、「富沢キック」「右銀急戦」「4五歩早仕掛け」「居飛車穴熊」などの昔からある変化が内包されていて面白い。定跡は歴史の積み重ねであることがよくわかります。 — かむがふ (@KamugafuShogi) January 26, 2022 先日、王座戦の二次予選で羽生善治九段―藤井猛九段戦が行われました。 この2人の対局で思い出されるのは […]
戦法分類法シリーズの第4弾。今回は「戦法の難易度を決める要素」について書きたいと思います。 初めに、戦法の難易度を把握する重要性をご説明します。 上達のためには、勝因や敗因、上手くいった箇所や改善すべき箇所を自分の頭で整理する、 仮説検証のサイクルを回して、次の対局に活かす必要があります。そのためには、難しすぎず自分の頭で理解できる戦法や指し方を選択するのがポイントです。しかし、今たまに見かけるの […]
戦法分類法シリーズの第3弾。今回はこれまで紹介した2つの考え方 (1) 玉と飛の位置関係で戦う場所が決まる -縦の将棋 -横の将棋 -空中戦(2) 角の使い方で戦いの流れの速さが決まる -角道オープン 対 角道オープン -角道オープン 対 角道クローズ -角道クローズ 対 角道クローズ -角交換 を掛け合わせて(3×4=12のマトリクス)、こどもの対局で出現可能性が高い戦法の特性や指 […]
前回から始まった戦法分類法シリーズ、2回目の今回は「角の使い方で戦いの流れの速さが決まる」についてです。 将棋を始めたばかりの初心者の時、入門書や将棋の先生から、 「角を使うために、角道を開けよう。角は飛と並んで攻めの主役だから、必ず働かせよう。」 と習ったはずです。ここで言う、角道を開けるとは、角の右斜め前の歩を一つ突いて、角の利きを通すことを言います。そして、角道を開けた後の角の使い方は3つあ […]
前回のブログで、自身が指したい将棋と戦法や指し方の特性を一致させよう!と書いたところ、 「それぞれの戦法にどのような特性があるのか、将棋を知らない親にもわかるよう図式化(見える化)してほしい」 という依頼をいただいたので、今週から何回かに分けて書きたいと思います。初回は「玉と飛の位置関係で戦う場所が決まる」です。 将棋の戦法は、玉と飛の位置関係で大きく3つに分類でき、それぞれ戦う場所が異なります。 […]
先日行われた第14回朝日杯将棋オープン戦の準決勝、決勝は、劇的な終盤戦でした。ご覧になった方も多かったと思います。渡辺三冠-藤井二冠戦、藤井二冠-三浦九段戦ともに、AIの数値(評価値)は藤井二冠の敗勢を示していましたが、優勝したのは、やはりと言うべきか、藤井聡太二冠でした。 (AIの数値から見て)なぜこのような大逆転が起こったのか? それは、人間の将棋には数値化できない力が勝敗決定要素として働くか […]
「この局面、後手は何を狙っていくのがいいかな?」 「狙いのある手を指そうね。」 毎週末のオンライン勉強会で、よくこのような質問や話をします。将棋の解説や本でこの”狙い”という言葉を聞いたり見たりする機会は多いと思いますが、その定義を目にすることはほとんどなく、意味をわかっているようで自分では説明できない子が多いと思っています。そこで、今回は”狙い”に […]