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将棋理論

受けの基本思想

将棋は相手の玉を先に取れば勝ちのゲームで、その目的を達成するために、”攻め”と”受け”の2つの戦い方があります。 “攻め”と”受け”に優劣はないが私の将棋観ですが、こどもにとって”攻め”の方が理解しやすく好きな子が多いため、この教室で取り上げるのは”攻め”の比重がどうしても高くなりがちです。しかし、もちろん”受け”が好きで強みを発揮する子も一定数います。 そこで今回は、受けの基本的な考え方について […]

学際

今日の王座戦の羽生善治九段ー藤井猛九段戦、現代の金無双急戦の中に、「富沢キック」「右銀急戦」「4五歩早仕掛け」「居飛車穴熊」などの昔からある変化が内包されていて面白い。定跡は歴史の積み重ねであることがよくわかります。 — かむがふ (@KamugafuShogi) January 26, 2022 先日、王座戦の二次予選で羽生善治九段―藤井猛九段戦が行われました。 この2人の対局で思い出されるのは […]

戦法分類法4

戦法分類法シリーズの第4弾。今回は「戦法の難易度を決める要素」について書きたいと思います。 初めに、戦法の難易度を把握する重要性をご説明します。 上達のためには、勝因や敗因、上手くいった箇所や改善すべき箇所を自分の頭で整理する、 仮説検証のサイクルを回して、次の対局に活かす必要があります。そのためには、難しすぎず自分の頭で理解できる戦法や指し方を選択するのがポイントです。しかし、今たまに見かけるの […]

戦法分類法3

戦法分類法シリーズの第3弾。今回はこれまで紹介した2つの考え方 (1) 玉と飛の位置関係で戦う場所が決まる  -縦の将棋  -横の将棋  -空中戦(2) 角の使い方で戦いの流れの速さが決まる  -角道オープン 対 角道オープン  -角道オープン 対 角道クローズ  -角道クローズ 対 角道クローズ  -角交換 を掛け合わせて(3×4=12のマトリクス)、こどもの対局で出現可能性が高い戦法の特性や指 […]

戦法分類法2

前回から始まった戦法分類法シリーズ、2回目の今回は「角の使い方で戦いの流れの速さが決まる」についてです。 将棋を始めたばかりの初心者の時、入門書や将棋の先生から、 「角を使うために、角道を開けよう。角は飛と並んで攻めの主役だから、必ず働かせよう。」 と習ったはずです。ここで言う、角道を開けるとは、角の右斜め前の歩を一つ突いて、角の利きを通すことを言います。そして、角道を開けた後の角の使い方は3つあ […]

戦法分類法1

前回のブログで、自身が指したい将棋と戦法や指し方の特性を一致させよう!と書いたところ、 「それぞれの戦法にどのような特性があるのか、将棋を知らない親にもわかるよう図式化(見える化)してほしい」 という依頼をいただいたので、今週から何回かに分けて書きたいと思います。初回は「玉と飛の位置関係で戦う場所が決まる」です。 将棋の戦法は、玉と飛の位置関係で大きく3つに分類でき、それぞれ戦う場所が異なります。 […]

数値化できない力

先日行われた第14回朝日杯将棋オープン戦の準決勝、決勝は、劇的な終盤戦でした。ご覧になった方も多かったと思います。渡辺三冠-藤井二冠戦、藤井二冠-三浦九段戦ともに、AIの数値(評価値)は藤井二冠の敗勢を示していましたが、優勝したのは、やはりと言うべきか、藤井聡太二冠でした。 (AIの数値から見て)なぜこのような大逆転が起こったのか? それは、人間の将棋には数値化できない力が勝敗決定要素として働くか […]

“狙い”とは何か?

「この局面、後手は何を狙っていくのがいいかな?」 「狙いのある手を指そうね。」 毎週末のオンライン勉強会で、よくこのような質問や話をします。将棋の解説や本でこの”狙い”という言葉を聞いたり見たりする機会は多いと思いますが、その定義を目にすることはほとんどなく、意味をわかっているようで自分では説明できない子が多いと思っています。そこで、今回は”狙い”に […]

将棋スキルの構造

2020年1月からの開講方針に基づき、これから”伸びしろのある”有段者に関連する話を書いていきますが、その前に、その前提になる押さえておくべき話を書きたいと思います。 —– まずはじめに、アウトプットを決めるのは、心技体のバランスです。これは、将棋に限らず何にでも当てはまると思います。心技体の全体でどのくらいの力量があるのか、それによってアウトプット […]

将棋はトータルゲーム

約2か月前、これまでお申込、ご参加いただいた子の総数が3桁を超えました。こんな小さな将棋教室に興味を持っていただき大変ありがたいと思うのと同時に、たくさんの子と対局し、その成長を見てきた中で再認識したことがあります。 それは、将棋は様々な力を試される、総合力が問われるゲームだということです。 盤上の技術を考えると、手を読む力だけでも、深く読むのと広く読むのは全く異なる力ですし、その他、言語能力が必 […]