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思考行動習慣

読みをまとめる

「読みをまとめてから指そうね」「論理的に指そうね」「学んだことを活用して指そうね」 受講生と将棋を指した後、このような話をよくするのですが、小中学生には言葉の意味を捉えるのが難しく、伝わっているようで伝わっていない気がするので、今回から頭の使い方シリーズとして、何回かに分けてブログに書きます。 はじめは、”読みをまとめる”についてです。 初心者や初級者のうちは好きな手を指し […]

強い者が勝つのではない、勝った者が強いのだ

強い者が勝つのではない、勝った者が強いのだThe strong one doesn’t win, the one that wins is strong. これは、サッカー西ドイツ代表の元主将であり「皇帝」の異名を持つフランツ・ベッケンバウアーさんの言葉です。 夏の大きな大会が終わるこのタイミングで、この言葉の意味を考えてみたいと思います。 この言葉には、2つの意味があると考えています […]

倒れないことこそ真の強さ

8月上旬は「全国小学生倉敷王将戦」の開催に伴う倉敷への出張、そしてその1週間後に都内での夏休み特別練習会の開催と慌ただしく過ごしました。 並行して「全国中学生選抜将棋選手権大会」「全国高等学校将棋選手権大会」「文部科学大臣杯小・中学校将棋団体戦」「なごや城こども王位戦」など大きな大会が開催されました。参加された皆さん大変お疲れさまでした。 年間を通してもかなり忙しい時期だったので、現在開催中のパリ […]

大一番にのぞむ心構え

おはようございます。第23回全国小学生倉敷王将戦全国大会の開催に伴い、岡山県倉敷市に来ており、滞在先のホテルでこのブログを書いています。 今日は、倉敷王将戦の全国大会に加え、天童で中学生選抜選手権の全国大会と名古屋で名古屋城こども王位戦が開催されます。この他にも夏休みは大きな大会が目白押しです。 そこで、大一番にのぞむ心構えを書きます。(いつもお伝えしている話の再掲です。) 自身の実力を出し切るこ […]

目指すは早見え遅指し

「長い持時間(例えば、研修会=30分切れたら1手60秒)に慣れてしまい、大会での30秒の秒読みだと時間が短く感じていい手が指せないのですがどうしたらいいですか?」 研修会員の親子からよくこのような質問を受けます。今回はこの質問に対する私の考え方を書きます。 将棋を指すのが真に上手、とはどのような状態なのか? を思考時間の長さを軸にして書くと、 ・ノータイム(盤面をパッと見て5~10秒)で局面の状況 […]

最短距離、実は遠回り

「このテーマをどうやって学習すればいいですか?」「この局面はどう指せばいいですか?」 教室を運営していると、このような質問を受けることがよくあります。その時いつも、親子で調べたり、考えたりしたのかな? と思います。 「自分で調べて、何か学習できそうな題材はあったかな?」「この局面はどう考えてどう指せばいいと思う?」 と聞き返すと、返事に詰まってしまう子がいます。そして、その親子の根底にあるのは、 […]

結果の捉え方

先週末でこの教室の受講生の倉敷王将戦、中学生選抜選手権、中学生名人戦の都道府県大会、地区大会が終了しました。全員が大会に向けて努力を重ねたと思います。大変お疲れさまでした。代表権を獲得した子は、全国大会に向けて頑張りましょう。 今回は、結果の捉え方について書きます。滅多切りで読んで気分の悪いブログかもしれません…笑 本当に上手になりたい、強くなりたい人に向けということでお許しください。 まずは、好 […]

数の重要性

最近特に感じるのは数の重要性。実戦の数、詰将棋の数…やり込みは能力の高さを遥かに凌駕します。数をこなせば必ず結果に結びつくわけではないけれど、結果を残している子は数をこなしています。 — かむがふ (@KamugafuShogi) June 12, 2024 最近のXの投稿への反響が大きかったので、今回のブログでは数の重要性について取り上げます。 習うより慣れよ 古くから使 […]

情報の取捨選択

インターネットの世界では、自分の考えに近い意見や情報が表示されやすい、という特性があります。調べてみると「フィルターバブル」と「エコーチェンバー」という言葉があるようです。 「フィルターバブル」検索エンジンなどのアルゴリズムが検索履歴やクリック履歴、位置情報などを分析し学習することで、ユーザーが望む/望まないにかかわらず見たい情報が優先的に表示され、利用者の好みに合わない情報からは隔離され、自身の […]

新たな指し方の追求

ありがたいことに、オンライン対局、リアル教室、研究会などでこの教室の受講生と対局する機会をたくさんいただいています。対局する上で気を付けていることがいくつかあります。 その1つが、同じ相手に同じ手を指さないようにすること、です。 戦型や局面を指定いただくことが多いので、以前の対局と同じ戦型や局面になってしまうことはよくあることですが、そうなったとしても可能な限り以前の対局とは異なる指し方をするよう […]