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学習法

定跡とは何か?

「そもそも定跡って何ですか?」 先日、受講生の保護者からこのような質問をいただきました。また、日々受講生と対局し、保護者とやり取りしていると、定跡を捉え方一つで指す将棋が全く異なるのを感じており、今回は定跡に対する私の考えを書きたいと思います。 定跡を私の言葉で定義すると、 「先人達が創り上げた見本となるいい指し方」 です。昔の上手な人が束になって、一生懸命に研究して、命をかけて対局を重ね、長い年 […]

オンライン対局活用法

最近、オンライン対局のお申込が増加傾向にあります。大変ありがたく、うれしいですが、一方で危険な兆候でもある気がするので、今回は率直な思いについて書きます。 指導対局は、学んだことを試す場であり、事前の準備をして初めて上達につながる、ことをご認識いただきたいと思っています。 これは、この教室に限らず、他のあらゆる教室のサービスでも同じで、親子での学習やその学習に基づいた練習対局と、先生との対局が組み […]

精神鍛錬

少し前になりますが、息子(小5)が通っている塾のGWの宿題の1つは、算数の計算問題でした。上のようなわけのわからない…笑 問題を150題解いて、その計算過程と解答を記したノートをGW明けの開校日に持参せよ、という宿題でした。 なぜこんなに煩雑な計算をたくさんさせるんだろう?と見た瞬間は思いましたが、一緒に解いているとその目的がおぼろげながら見えてきました。 目的の1つは、早く正確に計算 […]

AI活用は2,900点から

前回は、ソフト指しについてブログにまとめました。 今回は、その内容に関連して、現代の指す将のホットトピックであるAIを活用した将棋の学習について、私の考えを書きたいと思います。 はじめに結論から書くと、AIは上手く活用すれば優秀な学習ツールになりうると思いますが、こどもの段階でAIを使うのは時期尚早と考えています。 その理由は… ブラックボックス ディープラーニングであれ、機械学習であ […]

詰将棋練習法3

この教室では、詰将棋を毎週の宿題としています。解答用紙を送付いただいて、私が採点し、参加者の結果一覧と解答を共有する仕組みにしています。毎週、数十枚の解答用紙を見て、さらに、個々の解答用紙を定点で追ってみて、思ったことがありました。 ※過去のブログもぜひ参考にしてください! 1.  1手詰、3手詰を大切にしよう! 基本の1手詰、3手詰にしっかり取り組んでいただきたいと思っています。どんな […]

将棋倶楽部24活用法

この教室では、将棋倶楽部24のレーティングをオンライン勉強会のクラス分けの基準にしています。今回はその背景と、将棋倶楽部24の活用方法について書きたいと思います。 はじめに、将棋ウォーズで初段~二段になったタイミングで、将棋倶楽部24にもチャレンジしてほしいと考えています。将棋倶楽部24は対戦相手が強く、厳しいので、最低でも将棋ウォーズの初段ないとなかなか勝てず嫌になってしまうと思います。将棋ウォ […]

復習の重要性

「定期的に詰将棋ハンドブックシリーズを解くことに加えて、教室の宿題の詰将棋を解き直しています。」 4か月ぶりに開催したリアル教室で、この1年間で詰将棋の解答力が劇的に伸びた子に練習方法について質問したところ、このような答えが返ってきました。宿題の全10問を作るために、いつもその3~5倍の詰将棋を自分の頭で解いて、採用する問題を厳選しています。私なりに頑張って作った宿題を、そのように活用してしていた […]

駒落ちの三段階

緊急事態宣言の発令に伴い年明けからオンライン対局をスタートしました。参加者の棋力は級位者から高段者まで様々で、初段前後の子とは、駒落ちと平手を混ぜて対局しています。 ですが、受講生側から見ると、この教室を含めて世の中の指導対局の駒落ちの勝敗や内容をどのように捉えたらいいのかわからない、が本音ではないでしょうか。 そこで、今回は駒落ちの隠れた前提について書きたいと思います。 始めに、駒落ちを学ぶ必要 […]

本との差分を取る

最近、ある有段者の受講生の保護者から、 「序盤を上手くなるために、どうやって勉強したらいいですか?」 という質問を受けました。棋力を問わず、誰でも抱える課題だと思うので、自分の考えを書きたいと思います。 最初に、級位者について。得意戦法を1つ決めてその全体像をつかめる本を何度も読んでほしいと思っています。角道を止める四間飛車であれば「四間飛車を指しこなす本1~3」、ゴキゲン中飛車であれば「攻めて強 […]

詰将棋練習法2

この教室を始めてから、詰将棋の重要性をお伝えし続け、詰将棋で将棋の基礎の1つである「読み」の力を鍛えることをおススメしてきました。 【ご参考】詰将棋練習法 このブログで簡単に取り上げた通り、一言で「読み」の力と言っても、瞬発力と持久力があると考えています。 「読みの瞬発力」とは、一目や30秒以内の短時間で確からしい筋を読む力のことです。これは、上の練習法の通り、詰将棋ハンドブックシリーズなどの詰将 […]