将棋倶楽部24活用法

この教室では、将棋倶楽部24のレーティングをオンライン勉強会のクラス分けの基準にしています。今回はその背景と、将棋倶楽部24の活用方法について書きたいと思います。


はじめに、将棋ウォーズで初段~二段になったタイミングで、将棋倶楽部24にもチャレンジしてほしいと考えています。将棋倶楽部24は対戦相手が強く、厳しいので、最低でも将棋ウォーズの初段ないとなかなか勝てず嫌になってしまうと思います。将棋ウォーズの初段になったタイミングで、将棋倶楽部24の900~1000点=6~7級で始めるのが良いでしょう。

次に、この教室が将棋倶楽部24をおススメする理由についてご説明します。

1点目は、将棋倶楽部24のレーティングは、正確な棋力を映す指標になると考えているからです。あくまで私の感覚ですが、1,500点で将棋会館道場の初段、1,800~1,900点で将棋会館道場の二段のように、道場の段級位に換算することができますし、〇点で小学生低学年の県代表、×点で小学生高学年の日本一、△点で研修会C2のように大会の結果や研修会のクラスもおおよそ推定できます。学業の偏差値のように、数値で棋力を正確に把握できます。

2点目は、秒読みの練習です。将棋会館道場の初段前後になれば、大会で1手30秒の秒読みで将棋を指す機会が増えると思います。その秒読みを日頃から練習して慣れてほしいと思っています。秒読みだからと言って、読みを入れず1手数秒で手拍子で指し続けるのはもちろん良くないですし、考え過ぎて秒に追われて慌てて指しても安定した将棋を指せません。1手30秒であれば、15~20秒で読みを入れて指し手を決め、残りの5~10秒で読みを確認すると共に心を落ちつけて着手するのが理想です。その練習に最適です。

最後に、対戦相手の選び方について私の考えを書きます。

様々な選び方があり、正解があるわけではありませんが、±100~150点くらいのレンジで、つまり棋力があまり離れていない上の人とも下の人とも同じくらいの人とも万遍なく対局するのがいいと思っています。ネット将棋を活用するのは、相手が偏りがちな道場では得られない多様な相手と対局するという目的があると思います。出来るだけたくさんの人と対局しましょう。さらに、上の人とも下の人とも指せば、上に一発入れる指し方だけでなく、下に取りこぼさない指し方も学ぶことができます。全ての球を打ち返して真の実力です。(ただし、このやり方は点数があまり上がらず大変です。ですが、数を重ねればレーティングが正確な棋力に収束しますし、確実に力は付くはずです。)

稀に、レーティングを上げるために、持ち点よりもかなり下の点数の人と指し続ける人がいます。将棋倶楽部24の仕様だと、366点以上離れた相手と対戦すると、勝った場合に+1点、負けた場合に-31点になります。常に安定しているAIとは異なり、人間、特にこどもは出来不出来の差が激しいので、どんなに自分よりも下の相手と対戦しても31連勝するのは難しく、自身のレーティングがデフレし棋力とレーティングが乖離する可能性が高いです。
逆もまたしかりで、自分よりも遥かに点数が高い相手と対戦し続けると、自身のレーティングがインフレする可能性が高く、同様に棋力とレーティングが乖離してしまいます。

大会を想定して、自分よりもかなり上の人に挑戦したり、下の人に取りこぼさない練習をするのはいいと思いますが、上記の通り、実力が近い人との対局をメインに据えてほしいですね。


話のまとめとしてお断りしておくと、レーティングが実力値よりも±200点くらい上下することはよくある話です。多少の上下は気にせず、しかし、こどもは気にすると思うので、必要に応じて大人が励まし、褒めて、少しずつ棋力を高めていってほしいと思います!