4/4(日)AM「第3回詰将棋講座」開催のお知らせ

この教室を始めて3年と少し、小中学生の将棋を見続けて、こどもの棋力は敵玉を捕まえる力とほぼ同じであることがわかりました。その力を因数分解していくと、要素の1つに「逆算」する力があります。逆算とは、見通しの立たない難しい終盤戦で、敵玉がこんな風に捕まる、こんな展開が勝ちにつながる、など、大まかなストーリーを描き、それに基づいて手順を組み立てていくプロセスのことです。

この頭の使い方は、詰将棋を創るプロセスと非常に似ています。最初に詰み形、収束を描いて、そこからストーリーと手順を組み立てていく。藤井聡太二冠や谷川浩司九段など詰将棋の創作が得意なプロ棋士は、この逆算する力がずば抜けていると思っています。

そこで、将棋世界4月号(3月頭発売)に「第3回詰将棋創作キッズチャレンジ」が告知されたことに合わせて、詰将棋の創作をテーマにした講座を開催します。

講師は若手詰将棋作家の馬屋原剛さんです。馬屋原さんは、2016年に詰将棋創作で最も権威のある「看寿賞」を受賞、第2回詰将棋講座の講師で詰将棋創作の第一人者である若島正さんの名著「盤上のフロンティア」で作品が引用された20名のうち、唯一の若手詰将棋作家でもあります。さらに、2020年には詰将棋パラダイスの入選回数が100回を超え、同人作家の仲間入りを果たしています。

この教室では、第1回詰将棋創作キッズチャレンジで6名15作品が一次選考を通過し6名7作品が入選、第2回で9名14作品が一次選考を通過し4名5作品が入選しました。今回の3回目は、過去の2回を超える結果を出したいと思っています。

皆さまのお申込お待ちしております。詳細は以下の通りです。

第3回詰将棋講座要項
目的:・第3回詰将棋創作キッズチャレンジ(4月末〆切)に自作を応募する
   ・詰将棋をもっと好きになる!
日時:4/4(日) AM
   ① 8:30~ 9:45  初心者クラス
   ②10:00~11:15 経験者クラス
場所:オンライン会議システムZoom
対象:初心者クラス=創作が初めての子、創作の経験がほとんどない子(詰将棋ハンドブックシリーズの3~7手を自力で解けるレベルを想定)
経験者クラス=詰将棋創作キッズチャレンジ一次選考通過者、入選者、詰将棋パラダイス入選者などを想定
内容:講義(40分)
   ・創作法の紹介
   作品レビュー(30分)
   ・事前に送付いただいた作品の講評、改善点のアドバイス
   ※途中で5分程度の休憩を想定しています。
講師:詰将棋作家 馬屋原剛さん(看寿賞作家、同人作家=詰将棋パラダイス入選100回以上)
料金:2,000円
備考:・いつもの教室とは異なり、事前支払(銀行振込、または、PayPayで)をお願いします。支払方法については別途ご案内いたします。
   ・任意で第3回詰将棋創作キッズチャレンジの条件に則った自作の詰将棋を送付ください。講座で紹介し改善点をコメントします。(希望者多数の場合は、厳選して紹介します)

馬屋原剛さん プロフィール
1989年、千葉県四街道市出身の若手詰将棋作家。詰将棋創作の第一人者若島正さんの名著「盤上のフロンティア」で作品が引用された20名のうち、唯一の若手作家でもある。10歳の時、将棋世界の詰将棋サロンを見たのがきっかけで創作に興味を持ち、独学で創作スキルを習得する。2016年、「手裏剣」で看寿賞(詰将棋創作で最も権威のある賞)を受賞。2020年、詰将棋パラダイスの入選回数が100回に達し同人作家に。現在は、システムエンジニアとして働く傍ら、創作、書籍の編集など精力的に活動し、詰将棋熱がいささかも冷めない生活を送る。創作における得意な手筋は、名前にかけて馬鋸(うまのこ)。

主な実績
詰将棋
-看寿賞 1回(2016「手裏剣」143手詰)
-半期賞 3回
-詰将棋解答選手権チャンピオン戦 出題2回
-詰将棋全国大会アマレン杯握り詰 優勝2回
-詰将棋パラダイス 入選111回
指将棋
-高校選手権団体戦 千葉県代表、全国大会3位入賞 2回
-高校竜王戦 千葉県代表 1回

第3回詰将棋講座 申込フォーム ※申込〆切 4/3(土) 17:00まで