かむがふ Log

インフレ時代の将棋学習法2 -最も学習効果が高いのは親子での取り組み-

インフレ時代の将棋学習法シリーズ。初回は、この環境を”こども自身の頭で考える好機”と捉えよう!という話をしました。今回は、ほぼお金がかからず、かつ、最も学習効果の高いと考える取り組み方について書きたいと思います。 それは「親子での取り組み」です。 -親がサポートして詰将棋や必至、囲い崩しの問題を解く -親が音読して定跡書などの本を一緒に読む -道場や大会、オンラインでの対局の後に、親が聞き役になり […]

インフレ時代の将棋学習法1 -こども自身の頭で考える好機-

物価上昇が子どもの習い事にも影響、約4割が削減またはやめた 住友生命「わが家の台所事情アンケート」~物価上昇が約9割の家庭に影響、多くの家庭が支出削減・節約~ 先日、あるレポートを見つけました。現在の物価上昇が習い事にまで影響している現状は、今の経済環境を表していると感じています。 あくまで私の予想ですが、来年2023年は世界的な景気後退と物価上昇が同時進行するスタグフレーションに直面し、現在より […]

勝敗は違いから生まれる

「結局のところ、勝敗は何から生まれるんだろう?」 中学2年生から将棋を始めて10年ほど経ち、高校、大学、アマの各大会で何度か日本一になった時、このような”問い”が頭にふと浮かびました。 読む力、序盤の研究量、中終盤力、メンタルの強さ、思考体力… 将棋は様々なスキルを求められる=総合力を問われるゲームで、何を伸ばせば結果に結びつくのか、とてもわかりにくい。では、何が勝敗を分けるのか? 不思議に思った […]

練習は120%、本番は80%

11/20(日)のテーブルマークこども大会東京大会に向けて、明日は都内で練習会を開催します。この練習会の売りは (特に午後の有段者の部で) 本番よりも過酷なことで、同席する親御さんも間違いなくぐったりされると思います!笑 今回は、この練習会を設ける意図について書きます。 練習で120%の力で振れ。そうすれば試合は80%の力でいい。 ホームランというのは準備したことがちゃんとできているだけの話。 こ […]

手暗記と意味理解

定跡を学ぶ真の目的は、手順を覚えることではなく、因果関係を押さえて、手を改善するプロセスを理解することです。その目的を踏まえると、ほぼ100%のこどもにとって、現代の難解な定跡よりも、過去の基本的な定跡の方が有益であるケースが多い、が持論です。#かむがふTips — かむがふ (@KamugafuShogi) October 25, 2022 先日このようなTweetをしたところ、たくさんの反響を […]

人事を尽くして、信じる

教室を始めて5年目、特に今年はたくさんの実績を残すことが出来ました。まだ今年は終わっていませんが…来年以降も継続できるよう精進したいです。 今回は、指導者として大切にしている気持ちの持ち方について書きたいと思います。 それが、「人事を尽くして、信じる」です。 人事を尽くすとは、自身の力で出来ることを全力でする、という意味です。 こどもに将棋を教えるという仕事を考えると…・受講生の個々の特徴、課題・ […]

団体戦の価値

優勝 さいたまドラの穴A準優勝 かむがふA3位 さいたまドラの穴B4位 基将会22でした。おめでとうございます㊗️🎉 pic.twitter.com/Qbp0165ri4 — いけるい (@ike_rui) October 10, 2022 先週末は、池袋で「第5回東京都小学生交流団体戦将棋大会」があり、教室から3チーム15名が参加しました。首都圏からだけでなく、東北、北関東、甲信越、北陸、関西か […]

勝ちと負けを同等に扱う

前回は振り返りの目的と具体例についてご紹介しました。今回はその補足で、振り返る対象について考えてみたいと思います。 仕事柄、受講生の棋譜を拝見する機会がたくさんありますが、負けた棋譜を受け取ることが多い、という傾向があります。 この背景には、負けた棋譜の中に上達するヒントがある、という考え方があると思い、決して間違ってはいませんが、その考え方は、少し浅く、十分ではないとも感じています。 学校のテス […]

振り返りの目的と具体例

将棋会館道場の初段くらいの棋力になるまでは、詰将棋、寄せ/凌ぎ、囲い崩しの手筋を繰り返し解き、得意戦法の定跡を理解して、実戦をたくさん指せば自然に上達すると思いますが、有段者になると棋譜を残して振り返り、その振り返りを日々の学習や次の対局に活かしていくというプロセスを加えるのが効果的です。 今回は振り返りの目的と具体例について、お話しします。 「対局して何がわかったの?」 「棋譜を自分で振り返って […]

戦法の骨子を押さえる

将棋の戦法には優劣はなく、小中学生が将棋を指す上で何を得意戦法にしても勝敗には影響しない、が私の考え方です。どんな戦法を選んでも構いませんが、指すと決めた戦法の骨子を押さえた方が上達が早いと考えています。(しかし、ほとんどの本やWEBには定跡手順と手の意味しか載っていないので、自身で定跡を覚えて実戦をたくさん指して骨子が何かを解釈していかなければいけないのが難しいところです…) 戦法の骨子への理解 […]