かむがふ Log

手暗記と意味理解

定跡を学ぶ真の目的は、手順を覚えることではなく、因果関係を押さえて、手を改善するプロセスを理解することです。その目的を踏まえると、ほぼ100%のこどもにとって、現代の難解な定跡よりも、過去の基本的な定跡の方が有益であるケースが多い、が持論です。#かむがふTips — かむがふ (@KamugafuShogi) October 25, 2022 先日このようなTweetをしたところ、たくさんの反響を […]

人事を尽くして、信じる

教室を始めて5年目、特に今年はたくさんの実績を残すことが出来ました。まだ今年は終わっていませんが…来年以降も継続できるよう精進したいです。 今回は、指導者として大切にしている気持ちの持ち方について書きたいと思います。 それが、「人事を尽くして、信じる」です。 人事を尽くすとは、自身の力で出来ることを全力でする、という意味です。 こどもに将棋を教えるという仕事を考えると…・受講生の個々の特徴、課題・ […]

団体戦の価値

優勝 さいたまドラの穴A準優勝 かむがふA3位 さいたまドラの穴B4位 基将会22でした。おめでとうございます㊗️🎉 pic.twitter.com/Qbp0165ri4 — いけるい (@ike_rui) October 10, 2022 先週末は、池袋で「第5回東京都小学生交流団体戦将棋大会」があり、教室から3チーム15名が参加しました。首都圏からだけでなく、東北、北関東、甲信越、北陸、関西か […]

勝ちと負けを同等に扱う

前回は振り返りの目的と具体例についてご紹介しました。今回はその補足で、振り返る対象について考えてみたいと思います。 仕事柄、受講生の棋譜を拝見する機会がたくさんありますが、負けた棋譜を受け取ることが多い、という傾向があります。 この背景には、負けた棋譜の中に上達するヒントがある、という考え方があると思い、決して間違ってはいませんが、その考え方は、少し浅く、十分ではないとも感じています。 学校のテス […]

振り返りの目的と具体例

将棋会館道場の初段くらいの棋力になるまでは、詰将棋、寄せ/凌ぎ、囲い崩しの手筋を繰り返し解き、得意戦法の定跡を理解して、実戦をたくさん指せば自然に上達すると思いますが、有段者になると棋譜を残して振り返り、その振り返りを日々の学習や次の対局に活かしていくというプロセスを加えるのが効果的です。 今回は振り返りの目的と具体例について、お話しします。 「対局して何がわかったの?」 「棋譜を自分で振り返って […]

戦法の骨子を押さえる

将棋の戦法には優劣はなく、小中学生が将棋を指す上で何を得意戦法にしても勝敗には影響しない、が私の考え方です。どんな戦法を選んでも構いませんが、指すと決めた戦法の骨子を押さえた方が上達が早いと考えています。(しかし、ほとんどの本やWEBには定跡手順と手の意味しか載っていないので、自身で定跡を覚えて実戦をたくさん指して骨子が何かを解釈していかなければいけないのが難しいところです…) 戦法の骨子への理解 […]

脳に汗をかく経験

「将棋無双と将棋図巧をすべて解けば四段(プロ棋士)になれる」 これは、米長邦雄永世棋聖が生前残した有名な言葉の1つです。 “将棋無双”と”将棋図巧”とは、江戸時代の名棋士の伊藤宗看と伊藤看寿が江戸幕府に献上した詰将棋の作品集で、現代では「詰むや詰まざるや」として知られ、数百年経った今でも詰将棋の最高傑作と評されています。 この教室では、詰将棋に力を入れており(と言っても、教室なので、無双と図巧のよ […]

「技術を教えない」の真の意味

8/19(金)の夜にLPSA将棋の優しい教え方講座・インストラクター講習会で講演し、100名近い方にご参加いただきました。お申込、ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました! 「技術を教えない教室なんですね。」 その質疑応答の時間に、大庭美夏女流初段からこのようなコメントがあり「まぁ、そうですね。」というニュアンスで返したのですが、手や読みなど将棋の技術の話は何もせず、精神論だけを語る教 […]

指したい将棋は何か?

将棋はサイエンスでもあり、アートでもあります。盤上の理(制約)の中に、自己表現の場(自由)があります。その自由なキャンパスに描く時に問われるのは、どんな将棋を指したいのかという自身の意思、意見です。#かむがふTips — かむがふ (@KamugafuShogi) July 27, 2022 夏休みが始まりました。将棋に多くの時間を使える子がたくさんいると思います。 そのような状況になると、実戦、 […]

大会直前に気を付けること

早いもので、文部科学大臣杯(小学校単位の団体戦)まであと数日、中学生選抜選手権、倉敷王将戦まであと2週間になりました。 3大会合わせて、この教室から約30名の子が参加します。そこで、直前の調整で気を付けてほしいことを書きます。 ルーティンを崩さない 毎日取り組んでいることを崩さないようにしましょう。 例えば、毎日10分詰将棋を解いている場合、大会3日前から1日30分のように急に負荷をかけても効果は […]