大切なのは棋力よりも伸びしろ

将棋よろず屋の徒然日誌

 大会リポートを途中まで書いていたが、筆が進まなくなったので、8月後半以降を簡単に振り返る。  ☆木村先生が来席  8…

先日、ドラの穴の小島さんのブログにこんな話が掲載されました。

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山本新四段は江東区出身・在住の22歳。小学3年から奨励会に入る頃までドラの穴に来てくれていた。ゲストに来た加藤幸男さんが山本少年と指して「彼は間違いなく強くなりますね」と言っていたことを思い出す。
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小島さんから何度かこの話を聞いたことがあるのですが、本人は全くそう言った覚えがないです。。(笑) ですが、指した将棋については何となく覚えています。

十数年前、ドラの穴が今の北浦和将棋サロンではなく、公民館などの公共施設で開催されていた時に機会があり遊びに行きました。その日来ていた子供達と1局ずつ計10局前後指し、その中に光る子がいたんですね。その子が山本少年だったようです。その時は顔だけで、名前は後から知りました。

何故その子に伸びしろを感じたのか?私が子供と対局する際、主に見ているのは2点です。

-どれだけ盤上に没頭しているか?
-狙っている筋、読みの質が高いか?

ここでのポイントは、その時点の棋力は全く見ていない事です。よく小学×年生までにレーティング〇点、□段などを気にされる方がいるのですが、それはプロのトップを目指す時の話で、ほとんどの人には関係ありません。もしこの2点を兼ね備えていれば、瞬間的にライバルや同年齢の子と大きな差があったとしても、簡単にその差を埋められ逆転できます。そして何より重要なのは、この2つは棋力が上がれば身に付いていくのではなく、ごく初期の段階から現れてくるという事です。

では、どうやったらこの2つが身に付くのか?

巷では才能という一言で片づけられがちですが、私は訓練によってある程度までは習得可能だと考えています。経験を踏まえて、少なくともアマチュアタイトルレベルに必要なポテンシャルであれば、やる事さえやれば習得できるという感覚を持っています。

そのためにおススメなのが詰将棋です。詰将棋は、筋や読みを習得するだけでなく集中力を身に付けるのにも最適な練習方法です。まずは、詰将棋ハンドブックのシリーズから始めていただきたいですね。

高校2年生の春、師匠に初めて指導を受けた日にこう指示がありました。
「まずは、詰将棋を1万問解きなさい。そうすれば、将棋の筋がわかるから。」