伸びる時が来ると信じて努力する

この教室を運営していて、たくさんの子と接していると、さまざまな興味深い事象に出会います。その一つが、人が成長するタイミングを予測できないこと、です。

-(将棋会館道場の)初段くらいから高段者を目指す時
-将棋倶楽部24のレーティング2,000点くらいから更に上を目指す時
-低学年のパターン認識の将棋から高学年の思考の将棋にシフトする時

経験上、このような時に高い壁が目の前に現れるのはわかっていますが、その壁をよじ登り次のステージに行けるのがいつになるかは人それぞれとしか言えません。

一生懸命努力したとしても、段級やレーティングがなかなか上がらず棋力の向上を感じられない時もありますし、逆にこれまでの苦労が嘘のように急に伸びる時もあります。

出来ることは、成長のタイミングが必ず来ることを信じて努力を継続することです。そのために、保護者の皆さまには、お子様が将棋への興味を失わないようにサポートいただくことをお願いしたいです。

興味を持ち続け努力さえすれば、最終的に将棋で何らかのいい思いをできる可能性は高いです。これは約6年間教室を運営してきて断言できます。無事これ名馬なり、という言葉がありますが、将棋を取り組む時にも当てはまり、興味を持ち続けることは能力に勝ります。

将棋に限らず何かに一生懸命取り組むと、上手くいく時より、上手くいかない時の方が多いはずです。そんな時こそ、将棋を好きという気持ちを大切に、将棋への興味を失わず、前向きに頑張ってほしい、そう思っています。