有段者の育成に注力する理由

先日発表した通り、「初段昇段~二段昇段(将棋会館道場基準)のノウハウ構築」をこれからの注力ポイントの1つにすることに決めました。それに伴い、2020年1月からの開講方針を見直しました。

今までも取り組んできた有段者の育成に、より注力することをなぜこのタイミングで改めて宣言したのか?今回はその理由について書きたいと思います。

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まずはじめに、「初段昇段~二段昇段」の定義を明確にしておきます。「”伸びしろのある状態”で将棋会館道場の初段~二段になる」。これが私の考える「初段昇段~二段昇段」で、そんな子をより多く輩出するのを2020年の目標の1つにします。

この教室を始めてから約2年、教室での対局に加えて、時間が許す限り将棋会館道場や大会に足を運び、たくさんの子を見てきました。その中で、2級~1級くらいで壁に跳ね返されたり、有段者になったとしてもそこで伸び悩む子を多いと感じています。

そういう状況が発生するのは、「初段昇段~二段昇段」というレベルが、単に対局や詰将棋などの練習をやり込むだけでなく、いくつかの基本的なポイントを押さえなければ到達できないからだと思います。要は、簡単にはたどり着けないレベルなんですね。

さらに、「伸びしろ」を持ってこのレベルに到達するためには、この押さえるべき基本的なポイントへの深い理解と習得が必要だと考えています。

なので、この話は、これから有段者になろうとする人だけでなく、既に有段者になった人にも関係が深いです。

これから、このブログや教室でお配りするプリントで、目標達成のための練習方法、押さえるべき基本的なポイントなど(これまでの繰り返しになる部分もあると思います)をお伝えしていきます。

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(…とここまで、きれいな事を書いてきましたが)

将棋は相手があって、様々な能力が絡む複合的なゲームなので、こうすれば有段者になれるという絶対的な解はなく、実際は、固有の課題を解決していくことになるはずです。その中で、何らかの共通項を見つけてノウハウを構築できればと思います。

(それぞれ課題や悩み事は違うと思うので、)ブログにこんな話を書いてほしい、教室でこのテーマを取り上げてほしいなど要望がありましたらぜひ教えてくださいね!