かむがふ Log

今日の1勝か?未来の1勝か?

前回のブログでは、自分と相手の強み/弱みの掛け算で4つのカテゴリーに分けて考え、まずは自分の強みで戦おうという話をしました。今回は、その中の2つのカテゴリ「①ガチンコ」と「②戦上手」について書きたいと思います。 古今東西、数多の勝負師達は、より高みを目指すために目の前の一局を自身の将棋人生にどのように位置付けるか、そのために以下の2つのバランスをいかに取るかに腐心してきました。 -目の前の1勝を掴 […]

どこで戦うか?どこで戦わないか?

道場での昇段や大会での優勝、入賞、研修会での昇級などを目指すと、必ずライバルが目の前に現れ、その戦い方に頭を悩まします。-自身が使う戦法の選択 -相手の得意戦法の対策 -攻め/受けどちらが勝ちやすいか -持時間の使い方など、さまざまな事を考えますが、その中で陥りがちな誤りがあると感じたのでブログにしたいと思います。 まず考えるのは、自分と相手の特徴、双方の強みと弱みのはずです。もう少しわかりやすく […]

覚悟

大変ありがたいことに、この教室は能力が高い子にたくさんご参加いただいています。さらに、年初に今年の目標をヒアリングした時、多くの子が大きな志を持ち、心強く思いました。しかし、批判を承知で書くと、覚悟を持って取り組んでいる子は少ない気がしています。 (ゆるく取り組むのももちろん選択肢の1つですが、もし何かを得たいのであれば一生懸命やりましょう!) そんな事を考えながら本棚で目に留まったのが幕末の思想 […]

学際

今日の王座戦の羽生善治九段ー藤井猛九段戦、現代の金無双急戦の中に、「富沢キック」「右銀急戦」「4五歩早仕掛け」「居飛車穴熊」などの昔からある変化が内包されていて面白い。定跡は歴史の積み重ねであることがよくわかります。 — かむがふ (@KamugafuShogi) January 26, 2022 先日、王座戦の二次予選で羽生善治九段―藤井猛九段戦が行われました。 この2人の対局で思い出されるのは […]

基本の習熟

将棋には学校の勉強のような単元はほぼ存在しませんが、算数で、足し算→引き算→掛け算→割り算の順で学んでいくように、将棋にも、数の攻め→数の受け→技の攻め→技の受け、のような理解しやすい順が存在します。自身のレベルに合った取り組みになるよう、気を付けましょう。#かむがふTips — かむがふ (@KamugafuShogi) January 15, 2022 最近、この教室の”世界観”を感じていただ […]

目標を行動に移す

早いもので2022年も2週間が経とうとしています。年始に目標を立てた子がたくさんいるはず。その目標に向かって、行動に移してほしいと思います。 この教室では、受講生に週次で配信しているメールで2022年の目標についてヒアリングしました。 -倉敷王将戦 県代表-研修会 XXクラス-将棋会館道場 初段のような定量的な目標から、 -振り返りをするために、棋譜を取れるようになる-持時間を使って考えるのような […]

倉敷王将戦全国大会

明日から、「第20回全国小学生倉敷王将戦」の全国大会が岡山県倉敷市で開催され、この教室に関わりのある子が10人超出場します。その新幹線の車内でこのブログを書いています。 前回の全国大会は2019年8月、コロナ禍で昨年度の全国大会は中止、今年度の全国大会は延期になったため、2年半ぶりの開催になります。そんな貴重な全国大会が目の前に迫る今思うことを書きます。 全国大会を楽しもう! まずは何と言っても、 […]

考える楽しさ

新年あけましておめでとうございます。 ●2021年振り返り新型コロナウイルスの感染拡大により2020年4月スタートした「オンライン勉強会」に加えて、「オンライン対局(1月~)」「定跡解説会(6月~)」「私の半生(9月~)」を新たに立ち上げました。「教室内大会(7月」「4教室対抗戦(12月)」のリアル大会を開催しました。(続く) pic.twitter.com/pGy0KcKVVq — かむがふ ( […]

基本と言えるレベル

「息子さんにピアノをさせますか?」「そうですね!基本くらいは身に付けさせたいと思っています。」「基本とはどのくらいのレベルですか?」「ソナチネですね!ソナチネが弾ければ、自分で楽譜を読んでピアノを弾けるようになるので。」 息子(小4)と娘(小3)のピアノの先生がご懐妊され、間もなく産休に入るので質問をしたらこのような回答がありました。 ソナチネは、始めるまでに数年、終わるまでにさらに数年が一般的な […]

AI活用は2,900点から

前回は、ソフト指しについてブログにまとめました。 今回は、その内容に関連して、現代の指す将のホットトピックであるAIを活用した将棋の学習について、私の考えを書きたいと思います。 はじめに結論から書くと、AIは上手く活用すれば優秀な学習ツールになりうると思いますが、こどもの段階でAIを使うのは時期尚早と考えています。 その理由は… ブラックボックス ディープラーニングであれ、機械学習であれ、今のAI […]