能力よりも習慣

「成長や勝敗は能力よりも習慣の差で決まる」

この教室を通してたくさんの子を見てきてわかったことに、こどもの能力に(もちろん多少の差はあるけれど)大きな差はない、習慣の差の方が成長や勝敗に大きく寄与する、があります。
今回は、私が思う成長のために重要な習慣を3つご紹介します。


1. 真っすぐ座る
将棋を指す上で絶対に必要なのは、81マスの盤全体を把握できるように真っすぐ座って背筋を伸ばして盤全体を見下ろし次の一手を決めることです。ナナメ座りや猫背で盤の一部分しか見えなかったり、局面が煮詰まってきて盤に顔を近づけて、戦いが起こっている場所しか見えなかったりすると、絶対にいい手が指せません。
食事の時や勉強をする時と同じように、いい姿勢で将棋を指しましょう。

2. 読みを確認する
どんなに頭のいい人でも必ず自分の考えに間違いが存在します。駒がぶつかった時、敵玉を寄せる/自玉を凌ぐ時、つまり形勢や勝敗に直結する局面だけでもいいので、必ず自分の読みを確認してから指しましょう。
学校のテストでいい点を取る子が何度も指差し確認をしてから答案を提出するように、将棋の強い人ほど念入りに自分の読みを確認してから駒を動かしています。

3. 変化を楽しむ/恐れない
年齢や棋力によって、求められるスキル、勝敗に関わる要素が変化していきます。例えば、低学年で求められるのはパターン認識に対して、高学年では論理性や思考力が重要な要素になると考えています。たとえ自身の将棋が瞬間的に機能していい結果が出たとしても、その戦い方に固執せず、変化を楽しむ/恐れない心を持ち、常に新たなチャレンジしましょう。


ご紹介した3つの習慣は、将棋の技術とは全く関係ありませんが、棋力の向上や勝敗に大きく関係します。日々の生活から気を付けて過ごしてほしいですね。