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Kamugafu

一局の重み(実践篇 対局中の思考)

対局前の準備、対局中の思考、対局後の振り返りの質を高めて、一局をもっと大切に扱いましょう、という話の続きです。前回は、対局前の準備について書きました。今回は、対局中に考えたことについて書きたいと思います。知人と行っている研究会は指定局面戦で持時間は20分60秒。10月の指定局面は、角換わり腰掛け銀の最新形(私が後手番)でした。ここは先手の分岐点で、激しく攻める手(45桂など)と守りを充実させる手( […]

一局の重み(実践篇 対局前の準備)

前回のブログでは、対局前の準備、対局中の思考、対局後の振り返りの質を高めて、一局をもっと大切に扱いましょう、と言う話をしました。今回は実践篇として、私のプライベートの研究会の対局から、その具体例を書きたいと思います。この研究会は、アマ強豪の知人と計4人で毎月1回かれこれ1年以上やっており、この10月からルールが若干変わり指定局面戦になりました。そして、初回の指定局面は角換わり腰掛け銀の最新形で、私 […]

一局の重み

先週末は、台風19号の影響で10/12(土)の教室をお休みし、10/14(月祝)に振り替えして開講しました。ご参加いただいた皆さまありがとうございました。 そのクラスの中で、木村王位をお招きしたイベントから約1週間後のタイミングだったので、木村王位の指導対局の棋譜を振り返り、感想戦の内容や反省点を整理してもらいました。これには、2つの狙いがありました。1つは、自身の対局から改善点を明らかにして次の […]

駒の方向性

先週末は、木村一基王位をお招きしてイベントを開催しました。ご参加いただいた皆さまありがとうございました!その大盤解説の中で、「今のプロの将棋はセオリー外の手が多すぎ、子供のうちは基本に忠実に指した方が良い」という話がありました。 基本とは、”守りは金銀3枚””攻めは4枚(飛角銀桂)””安易に手損、駒損をしない””飛と玉を反対の位置に置く”などいろいろありますが、今日は、基本の1つであり、伸びしろに […]

定跡の捉え方

今回は定跡の話です。初級者から低段者までは、定跡をそのまま丸暗記すればよいですが、高段者を目指すためには手の意味やその裏にある理論を理解するのをおススメします。それらの理解がないと、相手に変化された時に対応できませんし、膨大な量の定跡を把握することが難しいと思うからです。そこで、角換わり棒銀を例に、定跡をどのように理解すればよいのかを書きたいと思います。(全ては書ききれないので角換わり棒銀の定跡書 […]

勝敗に直結する個性

既報の通り、10/5(土)に木村一基九段に教室にお越しいただきイベントを開催します。この夏、木村九段は、王位戦七番勝負と竜王戦挑戦者決定戦三番勝負で豊島二冠と十番勝負を戦っています。(現時点で、木村九段から見て、王位戦は3勝3敗、竜王戦は1勝2敗) 2週間後に行われる10局目の王位戦第7局は大一番で必見です。 この十番勝負を見ていて感じるのは、持ち味(個性)を出すことが勝ちにつながる、という事です […]

自分が行きたいと思う将棋教室を創る

ブログを書き始めてから1年数カ月、これまでは、棋力の向上や大会の結果につながるための考え方やノウハウを中心に書いてきました。 今では、ありがたいことに、将棋キッズの保護者だけでなく、将棋教室を運営している方にもご覧いただいています。そこで、これからは私が考える教室運営のノウハウについても、少しずつ書いていきたいと思います。 まず初めは、マーケティング関連の話です。 将棋教室に限らず、何かのモノを売 […]

夏休みの振り返りをしよう!

早いもので、約40日あった夏休みも終わりですね。 将棋を指したら、棋譜を取ってここが良かった、あそこが悪かった、次はこうしようと振り返りを行うように、ぜひこの夏休みの取り組みの振り返りをしてほしいと思います。 将棋関連の振り返るポイントとしては、 大会:出場した大会でどのような成績を収めたのか道場:段級やレーティングがどのくらい上がったのか対局:どんな戦法を何局くらい指したのか勉強:何を学んだのか […]

持時間による違い

今月、倉敷王将戦の全国大会@岡山県倉敷市とイオンモール杯@幕張新都心を観戦しました。また、先週行われた奨励会入会試験について、複数の方から貴重なお話を伺いました。 この3つには大きな違いがあります。それは持時間です。倉敷王将戦は20分で30秒の秒読み、イオンモール杯は20分切れ負け、奨励会入会試験は1時間で1分の秒読み、とそれぞれ持時間の設定が大きく異なっています。 では、持時間が違うと何が変わる […]

詰将棋練習法

この教室を始めてから、詰将棋の重要性をお伝えし続け、まずは詰将棋ハンドブックをスラスラ解けるようになりましょう、とお話ししてきました。スラスラ解ける、とは、3手詰200問=10分(3秒/問)、5手詰200問=15分(4.5秒/問)、7手詰200問=20分(6秒/問)、の時間内に1冊を解き切る読みのスピードと正確さを身に付けることを言います。 初めてこの話を聞く方は、ハードルが高すぎると感じるかもし […]