実は一番難しい基本の実践

最近、在宅勤務中のランチで目玉焼きを作ってみました。恥ずかしながら料理はど素人で、ホテルの朝食のバイキングでコックさんが簡単そうに作るのを見た記憶を頼りに、フライパンに油をひいて卵を落として塩と胡椒をかけて、はい出来上がり!と思ってやってみたら、、、白身は焦げて黄身には火が十分に入っていないとても残念な一品になりました。。。(笑)

この時、目玉焼きという基本的な料理でも上手く作ろうと思ったら極めて奥深いこと、そして、その基本的な調理が実は難しいことを感じました。

それは、将棋でも全く同じです。

この1月から、オンライン勉強会の題材を教科書ベースから、受講生の棋譜ベースに変更しました。年始に実施した教室内オンライン大会や個別に提供いただいた棋譜を題材に毎週の勉強会の内容を組み立てています。

そこで私が話すのは、

-寄せは、守りの金を攻めよう
-寄せは、敵玉を一方からでなく包むように寄せよう
-1つではなく、複数の狙いを持つ手を指そう
-飛車を遊ばせずに、攻めに使おう

など、基本的な内容ばかりです。

年明けから2週実施してみて、
「そんなの知ってるよ!先生、今さらなんでそんなこと言っているの?」
という冷ややかな反応がPCの画面から痛いほど伝わってきます(笑)

そんな当たり前の話を多くするのは、ほとんどの棋譜で、基本が出来ていなかったり、基本の習熟度が浅いからです。”わかる”と”出来る”は違います。試しに、上記の4つの観点でネット対局などの棋譜を振り返ってもらえれば、こども自身が振り返るだけでも改善点がたくさん出てくるはずです。

以前、詰将棋ハンドブックに掲載されている3手詰1問に、2,500字に渡って掘り下げて書いたことがあります。

【ご参考】継続の真の意味

この教室に通っている子であれば誰でも解けるこの3手詰1問だけでも、この後もいくらでも深く掘り下げることができるほど、実は基本は奥深いものなのです。

全ての子にここまでは求めませんし(ここまでする必要はありませんし)、より難しい定跡や手筋を学ぶのもとてもいいと思います。ただし、最も重要で、最も勝敗や段級位、レーティングなどの結果に影響するのは、こんな基本であることを認識していただきたいと思っています。

オンライン勉強会で、あまりにしつこく当たり前のことしか言わないと、こどもに飽きられちゃうので(笑) こちらも工夫が必要ですが、、、基本の習熟が棋力向上の観点で最も効果が高いこと、その実践が実は一番難しいことを理解し、基本的な手を当たり前のように指せるようになってほしいですね。

それだけで、初段を遥かに超え、しかも、とびっきりに伸びしろのある高段者になれることをお約束します。