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思考行動習慣

“考える”とは何か? ①比較する

この教室の名前は「かむがふ」で、将棋を通して普遍的な考え方を身に付けることをこの教室の提供価値にしたいという思いから、”考える”の語源を採用しています。 しかし、”考える”と一言で言っても、その営みは広く深く、つかみどころがないと感じられる方も多いはず。そこで、教室設立から5年経ったこのタイミングで、”考える”とは何か?を私なりに考察したいと思います。 初回は、比較する、です。 まず初めに、考える […]

情熱は環境や能力に勝る

先週末の3連休最終日、この教室の5周年イベントとして「私の半生」を行い、私のこれまでの半生をお話ししました。60名以上の方にお申込、ご参加いただきました。本当にありがとうございました! 以下、この企画を通して一番お伝えしたかったことを記します。 それは、情熱は環境や能力に勝る、です。 ●プレイヤーとして 私が育った岐阜県多治見市には道場がなく、中学生だった90年代はインターネットもなく、対局の機会 […]

勝敗は違いから生まれる

「結局のところ、勝敗は何から生まれるんだろう?」 中学2年生から将棋を始めて10年ほど経ち、高校、大学、アマの各大会で何度か日本一になった時、このような”問い”が頭にふと浮かびました。 読む力、序盤の研究量、中終盤力、メンタルの強さ、思考体力… 将棋は様々なスキルを求められる=総合力を問われるゲームで、何を伸ばせば結果に結びつくのか、とてもわかりにくい。では、何が勝敗を分けるのか? 不思議に思った […]

指したい将棋は何か?

将棋はサイエンスでもあり、アートでもあります。盤上の理(制約)の中に、自己表現の場(自由)があります。その自由なキャンパスに描く時に問われるのは、どんな将棋を指したいのかという自身の意思、意見です。#かむがふTips — かむがふ (@KamugafuShogi) July 27, 2022 夏休みが始まりました。将棋に多くの時間を使える子がたくさんいると思います。 そのような状況になると、実戦、 […]

大会直前に気を付けること

早いもので、文部科学大臣杯(小学校単位の団体戦)まであと数日、中学生選抜選手権、倉敷王将戦まであと2週間になりました。 3大会合わせて、この教室から約30名の子が参加します。そこで、直前の調整で気を付けてほしいことを書きます。 ルーティンを崩さない 毎日取り組んでいることを崩さないようにしましょう。 例えば、毎日10分詰将棋を解いている場合、大会3日前から1日30分のように急に負荷をかけても効果は […]

里見女流四冠のコメント考察

昔は時間重視で勉強していたんですけれど、ちょっと勉強の仕方を変えたっていうところもあります。あとはAIがすごく強くなっている社会で、自分の個性を出せる将棋をしたいなと考えた時、自由度の高い、勝敗に限らず、そういう将棋を指していきたいなというのが、結果的にはよくなっていたのかな、と思います。 これは、プロ編入試験の受験を決めた里見香奈女流四冠の記者会見で、「成績が上がっている要因は?」と質問を受けた […]

見落としの改善法

将棋は、100手で終局する場合、その半分の50回自分の駒を動かすことになります。そこで重要なのは、最善手を1手指すよりも、大悪手を1手指さないことです。 例えば、100点満点として10点の手が1手ある場合、どれだけ100点の手があったとしても全体としては10点になる、つまり、悪い手の点数に全体の点数が引きずられる、が将棋の特性です。もし最善手にこだわるあまり、大悪手を指してしまう可能性が高まるので […]

守破離

ありがたいことに、最近は毎日のように受講生と対局する機会をいただいています。その中で、自分流の戦法や指し方をしていて苦労している子が一定数います。 よほど将棋のセンスがあり、自分流で押さえるべきポイントを網羅出来ていれば問題ありませんが、この教室を4年半やってきてそんな子はほぼ皆無です。自分流の戦法や指し方にはどうしても構造上の欠陥があり、土台がしっかりしていないので、その後の中終盤でいい手が存在 […]

新たな挑戦

「この教室でも合宿を開催して!」 という依頼が受講生親子からあり、今、夏合宿の準備をしています。この教室は新たなことに積極的に挑戦する、というスタンスを大切にしているつもりです。(転ぶことも多いですが…笑) 今回は、その背景にある考えと経験について書きます。 -受講生親子からあった依頼はNoとは言わず全て検討する (個人指導、船橋と東京への移転、オンライン対局などは、依頼がきっかけでサービス化して […]

好き嫌い

大変ありがたいことに、今ではこの教室に、たくさんの高段者の子にご参加いただいています。 彼らの将棋を見ていると、特定の領域(戦型、指し方、展開)だったら同世代の子にほとんど負けないという武器を持っており、それで勝ち星を量産してきたことがよくわかります。 そこで思うのは、その武器を今後も大切にしてほしい、と同時に、その武器だけに頼っていてはいずれ今までのように勝てなくなるよ、です。 今回は、その背景 […]