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2022年9月

振り返りの目的と具体例

将棋会館道場の初段くらいの棋力になるまでは、詰将棋、寄せ/凌ぎ、囲い崩しの手筋を繰り返し解き、得意戦法の定跡を理解して、実戦をたくさん指せば自然に上達すると思いますが、有段者になると棋譜を残して振り返り、その振り返りを日々の学習や次の対局に活かしていくというプロセスを加えるのが効果的です。 今回は振り返りの目的と具体例について、お話しします。 「対局して何がわかったの?」 「棋譜を自分で振り返って […]

戦法の骨子を押さえる

将棋の戦法には優劣はなく、小中学生が将棋を指す上で何を得意戦法にしても勝敗には影響しない、が私の考え方です。どんな戦法を選んでも構いませんが、指すと決めた戦法の骨子を押さえた方が上達が早いと考えています。(しかし、ほとんどの本やWEBには定跡手順と手の意味しか載っていないので、自身で定跡を覚えて実戦をたくさん指して骨子が何かを解釈していかなければいけないのが難しいところです…) 戦法の骨子への理解 […]

脳に汗をかく経験

「将棋無双と将棋図巧をすべて解けば四段(プロ棋士)になれる」 これは、米長邦雄永世棋聖が生前残した有名な言葉の1つです。 “将棋無双”と”将棋図巧”とは、江戸時代の名棋士の伊藤宗看と伊藤看寿が江戸幕府に献上した詰将棋の作品集で、現代では「詰むや詰まざるや」として知られ、数百年経った今でも詰将棋の最高傑作と評されています。 この教室では、詰将棋に力を入れており(と言っても、教室なので、無双と図巧のよ […]