MONTH

2021年7月

慢心

先週末の4連休は全国各地で多くの大会が開催され、いい報告がたくさん届きました。そこで今回は、結果が出た時の気持ちの持ち方について書きたいと思います。 「勝負事をする上で最大の敵は、慢心、酒、そして女だ!」 高校生の時、師匠に将棋を教わり、結果が出始めた時に強く言われた言葉で、今でも心に残っています。(最後の女性については、SDGsなどでジェンダーの平等が掲げられる現代では問題発言かもしれませんが、 […]

気付き

「今までは、先手でも後手でも角換わりを目指していました。しかし、自分が先手で相手が横歩取りを目指してきた時、角換わりを目指すには自分から一手損を甘受して角を交換するしかなく、先手番を放棄して後手番になっていました。それはとても損な事だと思い、横歩取りを勉強し始めました。」 最近、対局した子からこのような話を聞きました。自分で自分の将棋の改善点に気付くのは高度な思考で、大変感心しました。この気付きを […]

「二月の勝者」を読んで

先日、受講生の保護者とやり取りをしていたところ、中学受験マンガ「二月の勝者」を勧められ、現在発売されている11巻まで読んでみました。中学受験に限らず、教育や子育て、もちろん将棋にも参考になる話がたくさんあったので、特に印象に残った言葉を3つ紹介したいと思います。 受験で勝つことばかりを考えていると、せこい点取り虫になってしまうことがある。そのまま大人になってしまうと悲惨だよ。 第5集 第38講 「 […]

私が考える藤井聡太さんの凄さ2

昨日、「第92期 ヒューリック杯棋聖戦 五番勝負」が終了しました。そこで、棋聖戦で印象に残った事から、藤井聡太さんの凄さを書きたいと思います。 【ご参考】私が考える藤井聡太さんの凄さ 1 3. トレンドを創る 将棋の歴史を紐解くと、時の第一人者がその時代の指し方、考え方のトレンドを創ってきました。 例えば、羽生善治九段であれば、 ・一つの戦法に特化するのではなく、様々な戦法をすることが将棋の理解、 […]

私が考える藤井聡太さんの凄さ 1

本日夜にYouTubeに投稿されたひろゆきさんのコメントが話題になっています。これは将棋の世界の永遠の課題で、将棋自体に興味を持つ人が増えるか否かに直結すると考えています。 (念のために書きますが、この動画のタイトルのように、日本将棋連盟の失態とは全く思っていません。娯楽が溢れる現代において、将棋を知らない方に将棋に触れてもらうために、将棋自体の面白さの外部へのアピールの重要性が増しているという認 […]