“かむがふ”に込めた思い

「”かんがう”っていい名前ですよね。」
この教室を始めて1年経ち、こんな声を聞ける機会が少し出てきました。

一方で、この一風変わった教室の名前を正しく読んでいただけるのは稀なのも事実。そこで、元旦のちょうどよい機会に原点に立ち返って”かむがふ”に込めた思いについて書きたいと思います。


2017年の冬、教室を始める前に一番深く考えたのは、この教室にお越しいただく方に何を学んでいただくか、でした。

数学的なゲーム、勝負事、世代の壁を越えるコミュニケーションツール、日本の伝統文化など、将棋には様々な側面がありたくさんの事を学べます。その中でも、一番伝えたい、学んでほしいと思ったのは、

“考え方”

でした。

-基礎(土台)ができて初めて応用(上物)ができる、よってまずは基礎を徹底的に磨く
-将棋の基礎は、読み、大局観(探索)と形勢判断(評価)
-基礎は徹底した反復練習で培う
-考える順序は、戦略や方針が先、戦術や手は後
-Fact(実戦)ベースで理論を構築する
-練習(詰将棋、棋譜並べなど)で仮説を立て、実戦でその検証を行う
-実力さえつけば、結果は必ず得られる、よって実力向上のためのプロセスを重視する

パッと思いつくだけでも、将棋を通して学べる考え方はたくさんあります。

そして、もし、これらような考え方を身に付けることができれば、上達が加速し段級や大会の成績などの結果が後から自然についてきます。さらに、将棋以外の他のどんな分野にも転用でき成果を出せると信じています。

「将棋を通して、どんな分野にも使える”考え方”を学んでいただく」

こんな思いから、教室の名前を”考える”の語源とし、”かむがふ”(古語で読み方は、かんがう)は生まれています。


2019年もこの原点を大切に全力で頑張ります。本年も当教室をよろしくお願いいたします。