出来る限り自分で解決する

昨日5/5(水祝)のこどもの日に、7回目の教室内オンライン大会を開催しました。3度目の緊急事態宣言の発令に伴い、当初予定していた初めての教室内リアル大会を開催できなかったのは残念でしたが、代わりにオンライン大会を行うのは現時点では精一杯の対応でした。ご参加いただいた皆さま本当にありがとうございました!

今回の大会のような場で一生懸命対局した棋譜は、自身の成長を促す最も価値のある学習材料です。今回は、その活用法について書きたいと思います。


1. 棋譜を並べる
まずは、自分の対局の棋譜を自身で並べてほしいと思っています。出来れば盤と駒を使って並べるのが一番効果的ですが、時間がなければPCやタブレットの画面上で並べるだけでも構いません。そうすれば、上手く指せた手、悔いの残る手、自玉を囲っていなかったなど改善すべき点、読みが足りなかった局面、などいろいろな事に気付くと思います。そして、気付きをもとに、自分の頭で改善案を考えましょう。

2. 本やWEBで調べる
棋譜並べをして改善策を自分の頭で考えると、わからない事がたくさん出てくると思います。それを、自分で(もし出来なければ、お父さん、お母さんの助けを借りて)関連する本やWEBで調べましょう。そうすれば、全ては難しいと思いますが、数あるわからない事のいくつかは解決するはずです。

3. 先生やAIに聞く
最後に、それでもわからない事を先生やAI(AIを使うのはあまりおススメしていません)に聞きましょう。そこまで準備して、自分以外の力を借りれば、例えば、教室で先生が言った事に対して、自分はこう考えたけれどどうなのか、など逆に質問を出来てさらに理解が深まるはずです。

お伝えしたいのは、出来る限り自分で解決しましょう!実は、その学習法一番力が付きますよ、という事です。細部まで掲載されている本が山のように刊行され、たくさんの優れた将棋教室が立ち上がり、人間よりも遥かに強いAIが現れ、便利になり過ぎた現代では、1を飛ばして2、2を飛ばして3で解を求める子が増加傾向にあると感じています。

しかし、最短距離で外から得た知識は、即効性はあるかもしれませんが、回り道をして内から生み出した知恵には最終的には絶対に勝てず、しかも脆いと考えています。


まずは自分の頭で考えて自身で調べて、オンライン勉強会やオンライン対局でどんどん質問して、課題を解決すると共に理解を深める、こんな風にこの教室を活用していただければ、成長が加速しますし本物の力が付くのをお約束します。

世の中で暗い話題が多く大変ですが、前向きに頑張っていきましょう!