早いもので10月になりました。今年も残すところ3か月ですね。
本日から緊急事態宣言が解除され、倉敷王将戦の都府県大会、J:COM杯、テーブルマークこども大会、そして来年頭には倉敷王将戦の全国大会、、、これから、たくさんのリアル大会が開催されると思います。さらに、オンラインになりますが、小中学生女子名人戦の全国大会もあります。
そこで、大事な大会に出場するにあたって、私が最も言っていいほど重要だと考えていることをお伝えしたいと思います。
それは、“根性”です。永瀬拓矢王座がよく揮毫する言葉でもありますね。
この言葉を、将棋の大会に当てはめると、
・目標とする大会に向けて、覚悟を決めて出来る限りの準備をする
・どんな事が起こっても、折れずに最後は自分が勝つと信じ切る
・ミスをして形勢を悪化させたとしても、そこから別の一局が始まったと思い淡々と指す
・大会後は、可能な限りの検証を行い次に活かす
一言で言うと、大会前、大会中、大会後の自身の置かれた環境、状況に関係なく”何が何でもやる!”という気持ちと行動が重要です。
今さら精神論を言われても、、、と思われるかもしれませんが、将棋はメンタルが指し手に大きな影響を与えるゲームです。
例えば、
重要な中終盤で連続して悪手を指すと「負け」もしくは「形勢の大きな悪化」につながるけれど、単発の悪手であればそこまでのダメージはない、という将棋の特性があります。しかし、たった1回のミスで気落ちしているようでは、連続してミスをする可能性が極めて高く「負け」に直結してしまいます。求められるのは、気持ちをリセットして何事もなかったように淡々と指す姿勢です。それが出来れば、多少悪くても必ず勝負になります。
また、経験上”根性”さえあれば、相手とのレーティング数百点の棋力差を埋めるのはそう難しくないことだと思っています。逆もしかりで、自分の方がいくら棋力が上だとしても”根性”を持って指してくる相手に勝つのは本当に難しいです。
将棋には競争相手がおり勝敗は相対的に決まるので、結果に結びつけるためには“根性”をライバルより持つ必要がありますが、まずは、自身の中でそのような気持ちを高めていってほしいですね。
目標としてきた大会で自身の実力を発揮し、悔いのない将棋を指せるのを願っています。
参考記事