家庭での会話

先週末は、倉敷王将戦やJ:COM杯中国大会などたくさんの大会が開催されました。参加された皆さん大変お疲れさまでした。緊急事態宣言が解除され、いよいよリアル大会のシーズン到来です!

大会が終わった後に絶対にやっていただきたいのは振り返りです。これまで、棋譜を残して振り返ろう!という話は、このブログでたくさんしてきたので今回は別の視点で書きたいと思います。


この教室を4年弱続けてたくさんの親子を見て、”超”が何個あっても足りないくらい重要だと思っているのが、家庭での会話です。大会や道場に行く前に目標や気を付けること、大会や道場の帰り道や帰宅後にその日の対局の反省や改善点を親子で話し合ってほしいと思っています。

このような話を聞くと、保護者に将棋の技術的な知識が必要だと思われるかもしれませんが、実はほぼ不要です。

-自玉を囲って戦ったか
-受けに回り過ぎず攻め合ったか
-相手の攻め駒ではなく玉の近くを攻めたか
-王手は追う手ではなく、包むように寄せたか
-持時間を使って読みを確認して指したか
など

小学生の将棋は、プロの将棋のような難しい理ではなく、このように将棋の技術がほぼわからなくても大人が常識的に考えればわかる基本的な要素で勝敗が決まっている場合がほとんどだからです。

そのような話を親子で帰り道に一言話したり、帰宅後に食事しながら1~2分くらい会話するだけで、こどもの頭が整理され次につながると思っています。(小学生が自分自身の力で思考のフレームワークを作るのは難しく、よほど能力が高くなければ1人で頭の整理はできません。)

その時、親子の会話が将棋の理論に照らし合わせて正しいか間違っているかは二の次で、まずは会話することが重要です。会話さえあれば、その内容(仮説)を先生に確かめることもできますし、頭の片隅に残り、後に自分自身で合っているのか間違っているのか気づくこともあるはずです。


親子の会話は、こどもの上達だけでなく、家族の絆を深めるなどとてもいい時間の過ごし方だと思っています。ぜひ試してみてください!

※棋譜取りや棋譜の振り返りについての参考記事も紹介します。