才能とは、一瞬のひらめきやきらめきではなく、情熱や努力を継続できる力
これは、羽生善治さんがNHKのプロフェッショナル仕事の流儀に出演した時に語った言葉です。(調べたら、放送されたのは2006年でした。あれからもう20年近く経つんですね。)
この言葉は、羽生さんが25歳で七冠王になった後、30代前半で一冠まで落ち込んだ時、将棋に打ち込むベテラン棋士の姿を見て気付いたことから来ていますが、プロの将棋だけでなくこどもの将棋にも当てはまると考えています。
人間なので、能力に個人差があるのは避けようがない事実です。将棋に取り組み始めたはじめのうちは能力が大きく影響し、周りを見渡せば嫉妬するほど早く上達する子がいます。しかし、時が経つにつれて情熱や努力の要素が影響する度合いが大きくなり、最終的にはコツコツ継続できる子の方が上手になります。この傾向は、高学年、5~6年生くらいから顕著になってくると認識しています。
ただし、単に毎日コツコツ取り組めばよいという話ではありません。マンネリ化は、成長のスピードにブレーキをかけます。日々の取り組みの中で、それまでにない新たな発見があると上達につながりやすいです。
羽生さんも将棋に打ち込むベテラン棋士の姿を日常的に見ていたはずで、その見方を変えた時、冒頭の言葉にたどりついたのだと思います。それと同じように、いつものように詰将棋を解いたとしても、以下のブログのように視点を変えてみると、新たな学びが必ずあり、成長するだけでなく取り組み自体がとても楽しくなります。
上達すればするほど、頑張れば頑張るほど、取り組みの新鮮さが失われがちです。取り組み方を工夫して楽しさを感じることができればより継続しやすく、その継続が上達につながります。
【参考記事】
継続の真の意味