オンライン勉強会活用法

ありがたいことに、4月に立ち上げたオンライン勉強会の参加者が少しずつ増えてきました。

始めたばかりの取り組みで、どのようにすればより学びのある内容になるのか試行錯誤の最中ですが、受講生もオンラインの教室はほぼ初めての経験であり、その効果の最大化を模索する状況のような気がしています。そこで、今回は私が受講生だったらどのようにこの勉強会を活用するかについて書きたいと思います。

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1.他の子への質問にも自分の考えを用意しよう!

この勉強会は、特定のテーマに対して順番に指名して質問し続ける、という進め方です。当てられた時以外は、マイクをミュート(OFF)にして指名された子の発言権を確保するというルールになっています。1時間で25くらいの質問を投げかけますが、自分が当てられた時のみ答えるのはもったいないです。全ての質問に対して、自分の考えを言葉にして目の前の画面にぶつけましょう。ミュートになっていれば誰にも聞こえませんし、自分の考えを口にすることで初めて受講生や私の考えと比較できるはずです。

2.他の子の発言に耳を傾けよう!

どんなに優秀な子でも、自分一人で考えられる範囲は限られます。対局や感想戦で自分からでは出てこない考え方や手があることを知るように、他の子の発言に耳を傾け、自分の思考を少しずつ拡げてほしいと思います。

将棋は、この1手しかないという局面は実は少なく、AもBもCも甲乙つけがたく有力でそれぞれ一長一短という局面が多いゲームだと認識しています。多様な考え方や手が成立することがわかると、将棋をより面白く感じられるはずです。

3.将棋への興味、関心を拡げよう!

毎週、特定のテーマがありますが、何人かの方から得意戦法に関係のある週のみ参加すれいいですよね?との質問がありました。もちろん、このような教室の使い方も一理あると思うのですが、私だったら、手を付けてこなかった分野を知れるいい機会と捉えます。

これまで触れたことのない戦型や指し方を学んで理解できれば、面白いと感じるものですし、そのような将棋への興味や関心が、棋力の向上や大会の結果につながります。ノウハウやエッセンスで棋力の向上や大会の結果が得られるほど、将棋は甘いゲームではないと考えています。(科学的な根拠はありませんが、経験からそう確信しています。)

4.現時点の読みの力を把握しよう!

対面の教室で実施していた詰将棋の問題を、宿題としてお渡ししています。とても難しい問題なので、級位者は0点、1点、有段者でも3点、4点は当たり前(全10問=10点満点)。どれだけ低い点数だったとしてもこちらは全く気にしていません。詰将棋は、やるべき事さえやれば必ず点数が伸びるからです。もしわからない問題があれば、詰将棋並べ(答えを見て盤に並べてみる)で確認しましょう。

まずは、現時点の読みの力を正確に把握してほしいと思います。

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このオンライン勉強会を通して、受講生の棋力の向上と将棋をより好きになることに貢献できればうれしく思います。学びにつながる勉強会になるよう、引き続き頑張ります!