前回3/17(日)の印西の教室で、初級クラスの受講生に
「ぜひ一度道場に行って将棋を指してみよう!」
という話をしました。
道場は敷居が高いと思うかもしれませんが、子供も多く1度行ってしまえばすぐに慣れるはず。特に初級者は対局数が大切で、3時間くらい道場にいて、20局くらい対局することを繰り返せばあっという間に上達すると思います。
この背景にあるのは、
“1人で考え学ぶのは限界がある、みんなで考え学ぶから集団としても個々としてもより遠くにいける”
という考え方です。
自宅で詰将棋や対局(ぴよ将棋やオンライン対戦)をするのもとてもよい勉強方法ですが、やはり1人だけでは考えの広さも深さも限られてしまいます。対面の対局を通して、他人の考え方に触れ、自分の思考を広く深くしていくのは成長する上で必須です。
これは、初級者に限った話ではなく、中上級者、有段者にも当てはまります。同じくらいの棋力のライバルを持って対局と感想戦で手や考えをぶつけ合ったり、自分よりも上手い子や先生の手や考えを知る事はとても大切です。
事実、将棋の世界には、本番だけでなく練習でも自分の手や考えを出来るだけオープンにして相手にぶつけ、よりよい手や考えに改良していくという文化があり、1人だけで閉じて研究するより優れているという結論が出ています。
また、将棋の外の世界、例えばビジネスの世界では一社単独で商品、サービスを提供するという時代は終わり、他社や大学の研究機関、自治体など異業種、異分野の持つアイディア、ノウハウを組み合わせた方が、よりよい商品、サービスが生まれ、自社のメリットが最大化されるという考え方が主流です。
私の教室が1つのコミュニティになって、メンバーみんなでより遠くを目指し、その結果、教室全体としても個々のメンバーとしてもレベルアップしていい結果を得る事ができれば最高ですね。