倉敷王将戦、中学生選抜選手権の都道府県大会、中学生名人戦の地区大会が進行しています。その中で、幸運にも代表権を獲得できた子もいれば、惜しくも代表になれなかった子もいます。特に、代表決定戦まで進みながら負けてしまった時、その痛みは想像以上に大きいものです。
今回は、その負けを今後にどのように活かすのかについて考えてみます。
1. 悔しさを素直に受け入れる
まずは「悔しい」という感情を素直に受け入れましょう。悔しさを感じることで、自分の成長に必要なエネルギーが湧き上がります。次に進むという強い気持ちを持つために、まずその感情を大切にしましょう。
2. 課題を明確にする
次に、どこに課題があったのかを分析しましょう。棋譜を残せていればそこから課題を抽出するのがベストですが、残せていない場合でも、以下のような観点で振り返ることは可能です。
・序盤、中盤、終盤でどこに問題があったか、勝敗の分かれ目はどこだったか
・どんな気持ちで対局したか
・持時間の使い方はどうだったか
振り返りをすると、課題はたくさん出てくるはずです。
3. 今後の取り組み方を決める
課題がたくさん出てくると、どこから手を付けたらいいのかわからなくなると思います。ポイントは、重要な課題1つにフォーカスすること、1つずつ着実に解決していくことだと考えています。決して焦らないようにしましょう。何が重要な課題かわからない場合が多いと思うので、その時は先生の力を借りるのも1つの手です。
重要な対局での負けは、今後の成長のための最高の学習題材です。負け、悔しさを受け入れ、前向きに次に進んでほしいです。