本日開催された小・中学生女子名人戦、奨励会入会試験もって、倉敷王将戦、テーブルマークこども大会、名古屋城こども王位戦、中学生名人戦、中学生選抜選手権、高校選手権など、この教室に関わる夏の大会、イベントラッシュが一段落しました。遠征された方もたくさんいらっしゃったと思います。大変お疲れさまでした。
重要な大会、対局の後に必ずやってほしいことは、振り返りです。振り返りの時に気を付けてほしいポイントについて書きます。
勝ちと負けを同等に扱う
最近、この教室に参加し始めた多くの方が負けた将棋のみ振り返る、と教えられている気がします。私は、勝ち負けは全く関係なく、勝ちと負けを同等に扱いましょう、とお伝えしたいです。
部分ではなく、全体
こどもでよくありがちなのが、自身の都合の良いところのみを切り取って、ここでこう指せば勝っていた、という振り返りです。一局を通した形勢の推移を把握して、形勢が大きく動いた個所を振り返りましょう。
良かった点、悪かった点
振り返りで、改善点のみを列挙する方がたくさんいらっしゃいますが、自分で自分をダメ出しばかりすると気が滅入ってしまいます。良かった点と悪かった点を両方考えましょう。
手+思考プロセス
この手が悪かった、あの手を指すべきだったとだけ振り返る方がたくさんいらっしゃいますが、それでは汎用性が高まらず、次に活かしにくいです。手に加えて、思考プロセスを考えましょう。
攻めっぱなしになるので受けなければいけない所を受ける、一直線の変化しか読んでいないので曲線的な変化も読む、素直な手しか指さないのでひねった手も考えてみる、などです。
(ただし、これはこどもには難しすぎるかも…)
振り返りをしっかりして、この夏の経験を成長につなげてほしいですね!