「このテーマをどうやって学習すればいいですか?」
「この局面はどう指せばいいですか?」
教室を運営していると、このような質問を受けることがよくあります。その時いつも、親子で調べたり、考えたりしたのかな? と思います。
「自分で調べて、何か学習できそうな題材はあったかな?」
「この局面はどう考えてどう指せばいいと思う?」
と聞き返すと、返事に詰まってしまう子がいます。そして、その親子の根底にあるのは、
先生だったら正しい学習法、正しい手を教えてくれる、それに従い実践することが上達や結果への最短距離!
という考えのはずです。
その考えはある程度正しいですが、それではそこそこのレベルまでしか上達せず、この教室の受講生親子の多くが望む結果までには至らない可能性が高い、と考えています。そこそこのレベルとは個人差がありますが、大会で言えば入賞ライン、棋力で言えば(厳し目の)初段~三段程度でしょうか。
真の意味の上達につなげるためには、自発的な行動が必須です。
-わからないことがあったらまずは自分で調べてみる (GoogleやYouTubeの検索エンジンにかければ書籍や動画がたくさん出てきます)
-わからない局面があったら、すぐに先生やAIに聞かずまずは自分の頭で考えてみる
-定跡を学んだらすぐに試してみる、合わせて関連する棋譜を並べてみる
-自身が指さない戦法も学んでみる
-大会や道場で強豪の人を観察してみる
このように学習していくと、上手くいかないことがたくさん出てきますが、失敗から学んだり、あーでもないこーでもないと悩んだり、一見遠回りと感じることをしたり、することが長期的には真の意味に上達につながります。
わからないことがあれば先生に聞いて無駄をそぎ落として取り組むのは、一見最短距離に見えますが遠回り、その無駄にも向き合い試行錯誤して知恵に昇華させていくことが実は近道、が私の考えです。
先生に聞くのであれば、まずは自分で調べて、考えてから聞きましょう。
最短距離、実は遠回り
- 2024年7月19日
- 思考行動習慣