ピアノを弾いていて気付いた練習のコツ

子供2人(息子7歳、娘5歳)がピアノを習い始めるということで、先月末、ピアノを購入しました。

実は、私も小学生の頃にピアノを習っており、音楽がとても好きです。子供と一緒に練習しようという話になり、20年以上ぶりに鍵盤に触りました。当然、指はカチコチ、、、昔のイメージで弾くことが全くできません。。。

そこで、妻から勧められたリストの「愛の夢」(編曲して簡略化したもの)1曲のみを課題曲に定めて、練習することにしました。
(フィギュアスケートの浅田真央選手も使ったことのある曲なのでご存知の方も多いと思います。)

最初はYouTubeを見て曲の全体像を把握するところから始まり、次に片手毎に音とリズムを押さえ、両手で合わせて弾いて、強弱やスピードを意識して、、、
そのような感じで何回も練習していくうちに、1つの事に気付きました。

「物事は、とても多くの要素から成り立っている」

音楽であれば、

-音
-リズム
-強弱
-スピード
-抑揚
-ペダル
-作曲者の意図
-歴史的な背景

などでしょうか。
(当教室の生徒の保護者には、音楽のプロやセミプロの方がいらっしゃいます。的外れな事を言っていても、大目に見ていただければと。。。)

そして、初めは一度に全ての要素を意識して処理することは難しいので、部分的な練習から始まり、全体の練習に移行していく中で細部を徐々に付け足していく。

これは他の物事にも当てはまるはず。もちろん将棋にもです。

例えば、詰将棋ひとつとっても、

-駒の配置
-駒の利き
-持ち駒
-可能性のある王手の手
-王手に対する受けの手

など、様々な要素で構成されており、

-本手順
-変化
-紛れ

を広く考える必要があります。

ピアノと同じで、数回の練習で全てを把握して処理できるようになるのは難しいです。最低10回、できれば20~30回やる中で、徐々に細部を掘り下げていく事をお勧めします。そうすれば、無意識にできるようになるはずです。

当教室の実践クラスの課題の1つに、3手詰ハンドブック200問を10分以内に解く、があります。多くの人からハードルが高すぎると言われるのですが、全くそうは思っていません。最低10回、もしそれで出来なければ20~30回やれば必ずできるようになる。そう確信しています。