インフレ時代の将棋学習法1 -こども自身の頭で考える好機-

物価上昇が子どもの習い事にも影響、約4割が削減またはやめた

住友生命「わが家の台所事情アンケート」~物価上昇が約9割の家庭に影響、多くの家庭が支出削減・節約~

先日、あるレポートを見つけました。現在の物価上昇が習い事にまで影響している現状は、今の経済環境を表していると感じています。

あくまで私の予想ですが、来年2023年は世界的な景気後退と物価上昇が同時進行するスタグフレーションに直面し、現在よりも経済環境が悪化する可能性があります。

教室を運営する立場としては厳しい状況ですが、、、いい機会なので、私が考えるインフレ時代の将棋学習法について何回かに分けて書きたいと思います。


まず始めに、この環境の捉え方について。

将棋に限らず勉強でも何でも、必要最低限のお金は必要ですが、膨大すぎる金額を投下しなくても上手になれる、そう考えています。

誰かに習う事よりも、学習効果が高いのは、

・基本の反復練習
・(こどもの誰もが備えている)好奇心を刺激して、自身に問い続ける姿勢、習慣を持つこと

です。

上記2点に沿って取り組むと、どうしてもわからないことが必ず出てくるので、最後に信頼できる先生など第三者の力を借りる、

これが最も伸びる学び方だと考えています。

教室を運営している立場で、言ってはいけない発言かもしれませんが、習い過ぎるのはこども自身で考える時間を奪い、むしろ毒にさえなります。

つまり、親子で詰将棋の解答や定跡の理解に継続的に取り組んだり、道場やネットでの対局を自分の頭で振り返ってあーでもない、こーでもないと考えてみる。

まずは、こども自分の頭で考える。次に、(将棋が全くわからなかったとしても…) 親がこどもに学んだこと、わかったこと、わからなかったこと聞いて、こどもの頭を整理させる。その上で不明点があれば仕方なく…(笑) 先生などの第三者に頼る。

これが最強の学び方で、そこに膨大なお金は必要ないはずです。

今、日本も世界も社会の枠組み、生きるための前提や考え方が大きく変わろうとしているのを感じています。学ぶ環境や取り組み方を再考するいい機会だと考えています。

こども自身の頭で考える(考えさせる)時間を長く持てる好機!と前向きに捉えましょう。

次回から、具体的な取り組み方について書く予定です。