強みと弱み

昨日は、都内で奨励会入会試験練習会を開催しました。ご参加いただいた皆さまありがとうございました!

練習会では、本番と同様に持時間1時間切れたら1手1分で対局しました。双方が持時間を使い切ると1局2時間以上かかり、いつものリアル教室や平日研究会とは異なり、贅沢な時の流れ方をします。そんなゆっくりとした時の中で、参加した子と対局しながら局面以外のことも考えていました。

以下は、昨日考えたことの備忘録です。

これまで、このブログに何度も書いていた通り、将棋の強さ、今後の成長(棋力向上)のために求められる要素はたくさんあります。

・その全ての要素を兼ね備えている子はいない
・どの子にも特徴(強み)がある、一方で、どの子にも強みと裏返しの弱みもある
・強みが盤上に表れている子と表れてない子がいる、一方で、弱みを盤上から消すことができている子と盤上に表れてしまっている子がいる
・その原因は、実戦の数、研究の量と質、序盤の設計(戦型選択)、持時間の使い方、思考の有無、未知の局面の対応力…など、さまざまなように見える(けれど、必ず何かしらの原因がある)
・それを小中学生が自身で考えるのは難しいと思うけれど、自分の強みを磨く努力をした子が、世の中で言われる強い子なのかもしれないな
・強みを盤上に表れるまで磨くのは簡単ではないけれど、そのような状態になったら弱みを克服することも視野に入れて将棋に取り組んでほしいな

練習会をまた8月に開催できるのを楽しみにしています。
受験者の子が1か月間でどこまで成長できるのか、楽しみです。