先週末の3連休最終日、この教室の5周年イベントとして「私の半生」を行い、私のこれまでの半生をお話ししました。60名以上の方にお申込、ご参加いただきました。本当にありがとうございました!
以下、この企画を通して一番お伝えしたかったことを記します。
それは、情熱は環境や能力に勝る、です。
●プレイヤーとして
私が育った岐阜県多治見市には道場がなく、中学生だった90年代はインターネットもなく、対局の機会は休日に限られました。父が見つけてくれたのは父の職場の中学校からほど近い森林公園将棋クラブ。将棋好きのおじさんが集まる町道場で、大会に向けてガチで将棋に取り組んでいる人はいませんし、煙草の煙が蔓延していてその場にいるだけで頭がクラクラする環境でした。
初めての棋書は「羽生の頭脳」10巻セット。夏休みに大分県のおじいちゃん家に帰省した際にお小遣い1万円をもらい、その日に向かった本屋にたまたま置いてありました。教室でお話ししている通り、入門書、基本書から入るべきで、当然ながら難解過ぎて理解できるはずがありません(笑)
残念ながら能力もそこまで高くありませんでした(同世代だけでも周りに嫉妬するほど頭のいい人がたくさんいました)が、それでも、情熱さえあれば何とかなるものです。必要な人と必要なタイミングで出会い、少しずつ道が開けていきました。
●先生として
この教室は5年前の2018年1月6日に千葉県印西市でスタートしました。印西市は人口約10万人の郊外で交通の便が良くなく、かつ、私自身にブランドがあるわけではないので、同じマンションに住む小学1年生の女の子1人からスタートしました。それでも、一生懸命やっていると受講生が少しずつ増えていきました。
2020年2月には新型コロナウイルスの感染拡大により、対面の教室がストップして一旦リセットになりましたが、オンライン化して日本全国の皆さまの支えがあり何とか継続できています。
最近読んだ本に、以下の言葉がありました。
自分のできることを全力でやっている人を見落とすほど、世の中は厳しくもない
これからも、情熱だけは誰にも負けない!という気持ちで頑張っていきたいです。
皆さんも、将棋を好きという気持ちを大切に一生懸命取り組んでほしい、そう願っています。