ありがたいことに、オンライン対局、リアル教室、研究会などでこの教室の受講生と対局する機会をたくさんいただいています。対局する上で気を付けていることがいくつかあります。
その1つが、同じ相手に同じ手を指さないようにすること、です。
戦型や局面を指定いただくことが多いので、以前の対局と同じ戦型や局面になってしまうことはよくあることですが、そうなったとしても可能な限り以前の対局とは異なる指し方をするように心がけています。今回のブログではその根底にある考えについて書きます。
将棋は幅広い指し方が成立する
この1手しか成立しないという局面は実は少なく、複数の手が成立する=Aを指しても、Bを指しても、Cを指してもいい勝負、という局面がほとんどなのが将棋の特徴です。その幅広い可能性を少しでも垣間見たいと考えています。
好手であっても改善策が必ず存在する
以前の指し方がとても良くそれで快勝したとしても、その指し方が最善であることはほぼ100%ありりません。いくらでも改善する方法、代替手が存在します。少しでも局面の理解を深めて最善手に近づきたい、と考えています。
同じ指し方をしても面白くない
仮に上手くいったとしても、同じ指し方では成長がなく面白くないのではないか、とも思います。実はこれが一番大きな理由かもしれません。(教室での対局なので、受講生側に学ぶ価値のある局面にした上で) あえて経験したことのない、わからない指し方をしてみたいという思いがあります。
特にこの教室の5部の子で、このような考え方で取り組めるとさらに将棋を指すのが面白く感じられるのではないかと思います。