卒業式

早いもので2024年も春を感じる季節になりました。先日、小6の息子の卒業式がありました。その式での校長先生の祝辞でこのような話がありました。

1972年のミュンヘンオリンピックに出場してバスケットボールの得点王に輝いた谷口正朋さんという人がいます。バスケットボールで日本人が得点王になったことがあることに驚く人が多いはずです。その裏には、全体練習の後、自主練習として1日6時間リングでシュートを打ち続ける努力がありました。当時、バスケットボール部に所属していた私は同じことをやろうとしましたが、3時間でへたばってしまいました。翌日、身体中が痛くなり練習すら難しい状況でした。1つのことに取り組み続ける凄さと、努力を継続して遠くに到達する尊さを学びました。卒業生の皆さんにも、寝食を忘れて熱中できるものを見つけてほしいです。中学校の勉強や部活、趣味…何でも構いません。寝食を忘れて熱中できるものが見つかれば、きっと豊かな人生になるでしょう。


この教室の受講生にも、何気ない毎日を過ごす中で熱中できるものを見つけてほしいと思っています。

それが、

– 今取り組んでいる将棋でも
– 将棋をきっかけに興味を持ったもの(例えば、AIのような科学や日本文化)でも
– 学問やスポーツなど将棋とは全く関係ないものでも

何でも構わないです。

熱中できるものがなかなか見つからないことも、見つかったとしても途中で熱中する対象が変わってしまうこともあるでしょう。熱中できるものに出会うことは難しく、年齢を重ねるにつれて興味は移り変わるので、むしろその方が自然なことだとも思います。その中で、心からやりたいと思う対象に没頭できれば、人生は本当に楽しいです。

(周りからどう思われているのかわかりませんが…)
こう書いている私にも紆余曲折あり、30代中盤から始めた将棋を教えること、そしてこの教室の運営に、今は寝食を忘れて熱中しているつもりで、毎日楽しく過ごしています。そう思えるのは、受講生親子のおかげであり本当にありがたいです。今の状態が続く限りはこの教室を通じて、何らかの価値を提供できると考えています。

我が子の成長をうれしく思うのと同時に、とてもいい話を聞くことができた卒業式でした。この春にご卒業、ご進学される皆さま、本当におめでとうございます!