将棋を好きな点を挙げてしまえばキリがありませんが…
その中の1つに、盤を挟んでしまえば、年齢、性別、棋力に関係なく対等であること、つまり、「半分教わり半分教える」関係であること、があります。この言葉には2つの意味が込められていると考えています。
全ての対局が自身のプラスになる
全ての対局でを成長の種にすることができます。
(極端な例になりますが…) これは、この教室のリアル教室やオンライン対局でも同様です。受講生側からは、お金を払う代わりに一方的に将棋を教わる、のように見えていると思うのですが、私にとっては全ての対局が貴重な学習の題材です。あまり良くない手を指されたとしても、正着は何だったのか、なぜ甘い手を指したのか、何が理解できて何が理解できていないのか、などを掘り下げていくと、将棋の技術や1手の意味をより深く知る手掛かりにすることが可能です。という意味で、リアル教室やオンライン対局の指導対局でも半分教わり半分教える関係と捉えています。
お伝えしたいことは、どんな相手のどんな些細な対局でも自身のプラスに変えることは可能であること、勉強にならない対局は一局もないこと、つまり、目の前の一局がプラスになるかならないのか決めるのは、自身の気持ちの持ち方次第であることです。
相手を高めることが自身を高めることにつながる
人間誰しも1人だけでは上手くなれず、好敵手の存在が必要不可欠です。自分を引き上げてもらう代わりに、相手も引き上げる手助けをする、それが最終的に自分に返ってきます。
半分教わり半分教える、は難しい考え方で理解しにくいかもしれません。有段者以上、特に高段者以上の子に心にとめてほしい考え方です。