テーブルマークこども大会東京大会、8月の倉敷王将戦全国大会に続いて教室の受講生から優勝者が出ました!初めて手にした純銀の優勝カップはとても眩しかったです。
引き続き、頑張ります。 pic.twitter.com/qc89Mhce44— かむがふ (@KamugafuShogi) November 17, 2019
テーブルマークこども大会東京大会に参加された皆さま大変お疲れさまでした。この大会をもって、2019年の小学生三大大会(小学生名人戦、倉敷王将戦、テーブルマークこども大会)が全て終了しました。
幸運なことに、教室の受講生から今年の三大大会で優勝した子が何人か出ました。彼らを見て、結果を出すためには、人並み外れた”努力”が必要なのだと改めて感じています。
努力について、羽生さんのこんな言葉があります。
何かに挑戦したら確実に報われるのであれば、誰でも必ず挑戦するだろう。報われないかもしれないところで、同じ情熱、気力、モチベーションをもって継続してやるのは非常に大変なことであり、私は、それこそが才能だと思っている。
羽生善治
努力をしても結果に結びつくとは限らない。しかし、結果を出した人は必ず努力をしている。は、よく言われる話です。
ここではもう一歩掘り下げて、どう努力すれば報われる可能性が少しでも高くなるのか?について、私の考えを書きたいと思います。(最初にお断りしておくと、この話は努力することがある程度習慣化された後の話です。)
—–
そもそも、努力は何のためにするのでしょうか?
自己満足のためで努力自体が尊いという考え方ももちろんあると思いますが、もし棋力向上を目指すのであれば「何らかの課題を解決するため」のはずです。
つまり、努力は課題解決の手段にすぎず、努力をすること自体は目的ではないのです。
なので、現在の自分の課題が何で、どのように練習してその課題を解決しようとしているのか、を考えながら努力することが、成長のためには重要です。そう考えると、必ず練習に工夫が生まれます。
例えば、
詰将棋ハンドブックをスラスラ解ける(3手詰1冊10分、5手詰1冊15分、7手詰1冊20分程度のスピード)ようになった。だけど、実戦で敵玉の詰み筋には気付くけど、自玉の詰み筋には気付けず頻繁に頓死をする、という課題があったとしましょう。
その課題の解決法を考えると、詰将棋を逆さまにして解く(詰まされる玉側を持って詰みパターンをインストールする)、が練習方法の一案として思いつきます。
そして、その練習を重ねていって、実戦で自玉の詰み筋や詰めろに気付いて頓死が少なくなれば、課題は解決されます。
このように課題を明確にしてその解決のために工夫した努力は、単に練習をこなした努力と比べて、身に付く質、量、スピードが全く異なります。
さらに、この実戦→課題→練習→解決→実戦→課題…のループ(将棋は、上達すればするほどより難しい課題を提示してくれる奥深いゲームです。)を頭の中に作ることができれば、将棋の棋力向上はもちろん、勉強や仕事などあらゆる世界で活用できますね。
これが、(報われるかどうかはわからないけれど)報われる可能性が少しでも高くなる努力の仕方だと考えています。
努力の目的は、自身が持つ課題を解決するため。その課題と解決策を意識して、日々の練習に取り組みましょう!