激動の2020年、早いもので6月に入りました。この教室を始めて間もなく2年半になります。
2018年1月に千葉県印西市を始め、縁があり個人指導や葛飾区での教室がスタートし、しばらくしたら港区でも教室を行うようになり、2019年1月には船橋市で研究会、教室が立ち上がり、その半年後には、港区の教室が隔週になり、最近はオンライン教室にチャレンジし、、、
振り返ると、この教室がどこに向かっているのか、運営している本人にもよくわからない目まぐるしい変遷ですが(笑)、皆さまのご支援があり何とか続けることができました。そしてこの2年半の間に、約150人の子との貴重な出会いがありました。
今回は、たくさんの子にお会いして、対局した経験から最も痛感している思いを書きたいと思います。
一局指せば、その子の性格や能力、それまで勉強してきた内容、将棋の好き度合い、伸びしろなどを概ね理解できる。それは将棋の先生の適性のはず。
恥ずかしすぎる話なのですが、、、印西市で始めた当初はこう思っていました。しかし、教室を始めて1年半が過ぎた頃、それはハッキリ間違っていたという思いに至ります。
初めて教室にご参加いただき対局した時、それほど伸びないのではないか、と私が勝手に思い込んでいた何人かが、予想を遙かに超える成長を見せたのです。彼らには、自身の課題を素直に受け入れ、並々ならぬ努力で何が何でもその課題を解決する才能がありました。
その経験から、今はこう思っています。
子供の潜在能力は、何回もお会いしてお話ししたり対局したりしないとわからない。
将棋を始める年齢、その子の性格や能力、現時点の棋力は、将来の棋力や手にする結果とはほとんど関係がない。それよりも、自身の現状をありのままに受け入れる素直さや、課題を解決するまでひたむきに努力できる心の強さの方がよほど重要で、それこそが才能なのではないか。
コロナ禍であっても、将棋を上手になりたい、もっと知りたいと思い、努力を継続できる子が多く、とても頼もしく思っています。これからも、その思いを形にするお手伝いができる教室でありたいと思います。