走りながら変化する

今、ドバイにおりホテルの自室でこのブログを書いています。ここは、とても思い入れのある場所。と言うのも、ちょうど1年前に同じ場所で企画を練ったのがこの将棋教室の出発点だからです。今、教室のホームページのトップに掲載しているコンセプト、自己紹介、料金などは全てその時に決めました。

今年1月から1年弱、教室を運営してみてよくわかったのは、計画通りに事が進むなんて無いという事(笑) 出張将棋教室や個人指導、早朝教室を始めるなるなんて1年前の自分には想像すらできませんでした。

なぜそのような予期せぬ事が起こるんだろう?と考えると、日々変化する周り(自分の外の世界)に影響を受けているからなのではないかと思います。振り返ると、個人指導と出張将棋教室は自分からやりたいと手を挙げた話ではなくご縁があって出会った方からいただいた話でしたし、早朝教室は教室の様子を見て必要性を感じて始めました。

なので、自分ができるのは目の前のすべきことに全力で取り組みつつ、流れに身を任せて変わり続ける事しかないのではないかと、最近強く思います。さらに、この「走りながら変化する」は、教室運営だけでなく、将棋にも当てはまるとも思います。

周りは努力して日々上達する、戦法や指し方のトレンドは日進月歩で変わる、(特に小学生は)年齢によって求められる能力が異なる、そのような変わり続ける外部環境の中で生き残るためには、自身も変わり続けるしかない。(上手くいっている状況ほど変化するのは勇気が必要で難しいです)

大会の結果などどうしても目に見えるものに意識が集中しがちですが、将棋を通してこのような事も学べるととても楽しく、他の世界でも役に立つと思います。

最近、羽生善治さんが「初心忘するべからず」という言葉をよく使います。この言葉は、必ずしも一番最初の時の気持ち、始めた時の気持ちを忘れないようにという意味だけではなく、それぞれの節目の時、段階段階の時の気持ちを忘れないようにするのがとても大切という意味のようです。

1年前の教室立ち上げの決意、今強く意識している「走りながら変化する」姿勢、節目で考えていた事を大切にこれからも頑張っていきたいですね!


ホテルの自室から見えるドバイの街並み